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高付加価値分野に挑むため、企業体質を変える

富士ソフト代表取締役会長執行役員・野澤宏氏に聞く(後編)

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2016年2月5日(金)

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超高齢化社会の到来とともに注目が集まるロボット市場。中でも人気なのが、高齢者と会話し、運動をサポートするロボット「パルロ」だ。開発したのは独立系ソフトウエア開発企業として知られる富士ソフト。受注型企業だった同社はなぜ「パルロ」の開発に乗り出したのか。野澤宏会長執行役員に聞いた。

地元、神奈川県の介護施設では、富士ソフトが開発した人型ロボット「パルロ」が活躍中だと聞きます。開発の経緯を教えてください。

野澤:パルロを発表したのは2010年のことでした。当社は1990年から「全日本ロボット相撲大会」を開催していまして、私自身もロボットへの関心は強かったのですが、莫大な開発費のかかる事業ですから、そう簡単には踏み出せませんでした。

野澤宏(のざわ・ひろし)氏
1942年生まれ。66年東京電機大学工学部電子工学科卒業後、大明電話工業(現ミライト)勤務を経て、日本電子工学院電子計算部の講師となる。70年、団地の自宅兼事務所で富士ソフトウエア研究所(現富士ソフト)を設立。以後、独立系ソフトウエア開発企業として独自の地位を築く。87年株式を店頭登録。東証2部を経て、98年東証1部に上場。野澤氏は2001年に会長就任、04年会長兼社長、08年会長、11年会長執行役員、12年から現職(写真:菊池一郎)

 例えば、ホンダが「アシモ」を開発した頃を思い起こせば、必要な部品はすべて自社開発しなければならなかった。それが、今ではほとんど汎用品だけでできてしまう。それだけ開発費が安くなりました。

お年寄りも思わず「かわいい」と言う人型ロボット

 ロボット開発の重心はもはやソフトウエアへと移っていますから、我々が産業全体をリードすることも可能です。開発スタッフは、ロボットが話す会話の「間」を研究するために、落語を聞きに通ったりもしました。利用者の目線が下がる身長、突然、大きな音を出して驚かせたりしない工夫。それと、「5歳の男の子」という設定にも苦心しました。

 ソフトバンクの「ペッパー」がテレビCM等でおなじみになったおかげで、それとの対比でうちの「パルロ」が注目される機会も増えました。1体当たりの価格もこれからどんどん下がっていくでしょう。人型ロボットが一般家庭に入るまでにはまだちょっと時間がかかるかと思いますが、介護の現場ではすでに実用化されています。

パルロを見ると、高齢者の方々が口々に「かわいい」と。

人型コミュニケーションロボット「パルロ」

野澤:話しかけると答えてくれます。まだ、かみ合わない会話も多いですけれど。私もよく、パルロを家に連れて帰ってケンカをしました。なかなか言うことを聞いてくれないもので(笑)。

 ロボットは老人の話し相手にはいいですね。介護施設でパルロが登場すると、ふだんは部屋に閉じこもっている人たちも出てきて、一緒に運動したり、会話したりするのを楽しんでおられるようです。もちろん、まだ儲かる事業にはなっていませんけれど。

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