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人材を評価するのは唯一「誠実さ」

スギホールディングス会長 杉浦広一氏に聞く(前編)

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2017年3月3日(金)

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1976年に夫婦で始めた1店の薬局を、全国で1000店舗以上のドラッグストアチェーンに育て上げたスギ薬局の創業者。苦難の連続だった創業時から、年間50店以上のペースで事業を拡大するに至った経緯と、その経営理念について杉浦広一会長に聞いた。

杉浦会長は起業を前提に薬学部へ進まれたと聞いています。大学の後輩である奥様(杉浦昭子・スギホールディングス副社長)と2人で、どのような薬局をつくろうと考えていたのでしょうか。

杉浦:経営はもちろん、店舗運営の経験もセンスもありませんでした。薬剤師として、お客さまに「スギ薬局へ行ってよかった、相談してよかった」と思っていただくこと、我々からするとお客さまに喜んでいただくことを、薬局の理念にしていました。

 そうするには、2回目に来ていただいたとき、お客さまの名前を知っているだけではダメです。前回、このお客さまはどういうことをおっしゃって、どんな症状があって、何を買われたかを分かっていないといけません。そこでお客さまごとに、お医者さまが使っているようなカルテを作りました。それを見ながら「前回、このお薬はどうでしたか」などとお話をするのです。「かかりつけ医」という言葉がありますが、私たちは「かかりつけ薬局」を目指してきました。

すぎうら・ひろかず
1950年愛知県生まれ。岐阜薬科大学を卒業後、76年に妻の昭子氏と共に愛知県西尾市に店舗面積16坪のスギ薬局を創業。82年に株式会社化し、社長に就任。2008年に持ち株会社化、09年から現職。地域医療・福祉への貢献などを目的にした公益財団法人杉浦記念財団(昭子氏が理事長)の評議員会長も務める(人物写真:上野英和)

 我々が1976年に創業した当時、小さな薬局では、自家製剤といって、薬を調合できました。症状を聞いて調剤し、それを薬包紙に包んで、たとえば5日分15包を1000円でお渡しするようなことをしていました。これで治らないとダメですが、治ると「自分のためにつくってもらった薬で治った」と、私たちの薬局のことを劇的に信頼していただけるようになりました。

レジの後ろの景品棚は「創業の理念」の象徴

ポイント制度もかなり昔から取り入れられています。

杉浦:お客さまの、再度のご来店を願ってのポイント制度です。昔は、お客さま一人ひとりのポイントをノートに記録していました。今も、スギ薬局へ行くとレジの後ろに貯まったポイントと引き替えでお渡しする景品が並んでいます。あれは、40年前のままなんです。

 東京のど真ん中の、虎ノ門や京橋の店でもそうしています。普通のドラッグストアなら薬を並べる所に景品を置いています。

 レジの後ろには、利益を出す商品を置いた方がいいと一般的には言われています。証券アナリストさんからは「こういう無駄があるから株価が……」などと言われることもありますが、これは創業の理念なんです。

 不易流行という言葉があります。私にとってはこの景品がまさに不易です。

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