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青学旋風を起こす元“2流”選手の超一流指導法

青山学院大学陸上競技部監督 原晋氏に学ぶ(後編)

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2016年3月3日(木)

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30年以上続いた不振の時代から、青学陸上競技部を再生した原監督。そこには、営業マンとして企業に勤めた経験をもとにして、原監督が確立した新しい選手の育成方法があった。どうすれば、イマドキの若者をやる気にさせ、組織を元気にできるのか。箱根駅伝の優勝直後に取材したノウハウを、5つのポイントに整理して紹介する。(前編の原監督インタビューはこちらをご覧ください)

 「監督になった当初、指導実績のない私に対する学生たちの信頼はゼロ。部員の間からは練習に対するやる気も感じられなかった」

 青山学院大学陸上競技部の監督に就任した2004年のことを、原晋監督はこう振り返る。そこからチームを作り直し、5年後に33年ぶりの箱根駅伝出場を遂げると、以降10位以内を維持。ついに15年、16年と連続で優勝を飾った。

 勝利の裏側には、原監督自身が企業に勤めた10年間の経験のなかで、人やチームの育て方を体得していたことがあった。若手社員の育成に悩む経営者にそのポイントを5つに整理して解説する。

ポイント1 半歩先の目標を設定する

青山学院大学陸上競技部の原晋(はら・すすむ)監督。1989年、中国電力に入社し、陸上競技部に5年間在籍。引退後は、高額の省エネ空調機械をトップの成績で売り上げるなど中国電力で“伝説の営業マン”として活躍。2004年から現職(写真:小野さやか、以下同)

 毎月、全部員が実行しているのは、A4の紙にひと月の目標と練習方法を書き出すことだ。設定するのは手の届かない目標ではなく、必ず達成できる「半歩先」のゴールである。どんなに小さなことでも、成し遂げた自信は次へのモチベーションにつながっていく。そのためあえてハードルを低くし、現実的なラインを決めさせる。「年に12回、目標を達成する度に、毎月選手たちのテンションはどんどん上がっていく。こうした精神的な栄養剤が選手たちには欠かせない」と原監督は語る。

 各自の目標が決まると、5~6人でミーティングを開く。ここでは、毎回メンバーを替え、違う顔ぶれに向けて話をすることに意味がある。タイムの速い選手、遅い選手が学年を超えて互いの立場を理解し、目標や練習方法を共有する。選手がアドバイスし合うことで自ずとチームに一体感が生まれていく。また自分の目標を自分で深く考え、客観的に見直し、人に教えることは、個々の成長につながる。

 この目標管理シートは、食堂に通じる壁に貼り出される。目標や行動計画を常に見えるようにするのは、原監督が営業マンだった時代に上司が実践していた方法。全員に公開し、毎日目にすることで、達成への意欲が高まる。

写真中央は、箱根駅伝で5区を走った神野大地主将の目標管理シート。「山登り5区80分00秒・総合優勝」の目標と、練習内容、体調管理法が記入されている

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