• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ドイツ家電メーカーが120年愛され続ける秘密

社長が2人いる「ミーレ」の強さを支えるファミリー経営

  • 福島 哉香

バックナンバー

2017年6月30日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本の大手家電メーカーが衰退するのを尻目に、ドイツには創業118年目を迎えてなお、無借金経営で売り上げを拡大し続ける家電メーカーがある。「Miele(ミーレ)」がそれだ。洗濯機や掃除機、食器洗浄器などの家電を世界100カ国で展開し、高い性能と使いやすさ、洗練されたデザインを備え、多くの人から長く愛されている。

 日本でも消費者の心をつかんでいる。今月来日した同社のラインハルト・ツィンカン共同経営者兼社長によると、日本での売り上げもこの5年間で2倍に増えたという。

 「私たちがつくっているのは、今必要とされる製品ではない。常に将来のニーズを見据え、長期的な視野で価値を生み出している」と語るツィンカン社長。同社が100年以上もの間、強くあり続け、消費者の心を離さない理由はどこにあるのか。ミーレの秘密を解き明かす。

2016年に発表されたミーレのArtLineシリーズ。据え付け型のキッチン家電で取っ手がないのが特徴。タッチパネルに触れるとオーブンの扉が開く

 ドイツの首都ベルリンから西へ約400㎞、ギュータスローという人口10万人ほどの静かな街に、創業118年目を超える高級家電メーカー、ミーレの本社がある。

 2015年、ミーレはドイツの市場調査会社などが実施する「ベストブランド賞」の企業部門で、BMWやアディダスを抑え、1位を獲得した。

ミーレ本社はハノーバー空港から車で約1時間半、ギュータスローというのどかな街にある

 ミーレの洗濯機や掃除機、食器洗浄器などの家電は、高い性能と使いやすさ、洗練されたデザインを備える。現在世界約50カ国・地域に現地法人を持ち、1万9100人の社員を抱える。その製品は20年以上の使用を想定してつくられ、厚い信頼と支持を得てきた。ドイツの家庭では、代々ミーレの家電を引き継いで使うことも多い。

 同社の創業は1899年。技師のカール・ミーレ氏と実業家のラインハルト・ツィンカン氏が共同でクリーム分離機製造を始めた。以来、4世代にわたり、ミーレ家とツィンカン家で経営を続けてきた。創業時からのルールで両家から1人ずつ、常に2人の社長を置く決まりとなっている。

会社の入り口付近には、創業者のカール・ミーレ氏(左)とラインハルト・ツィンカン氏(右)の銅像がある

リーマンショックの影響も軽微

 16年6月期の売上高は前期比6.4%増の約4638億円。前年比数%の伸び率で推移を続けている。

 「ミーレが目指すのは急ぎ足の成長ではなく、一歩一歩、市場環境などに左右されない自然な成長(オーガニック・グロース)だ」(ミーレ社長)。前年を割ったのは08年にリーマンショックが起きた際だったが、売上高の減少幅は1.2%にとどまった。

コメント2件コメント/レビュー

同族企業で無能な一族を要職に就けない様にする、社内には一族四名までなどのルールは、日本のファミリー企業でも参考になりそうですね。ただ、日本だと情実に流されそうなだけに、創業者及び後継一族がシッカリしてないと何の役にも立たないでしょう。(2017/06/30 12:33)

「トップリーダーかく語りき」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

同族企業で無能な一族を要職に就けない様にする、社内には一族四名までなどのルールは、日本のファミリー企業でも参考になりそうですね。ただ、日本だと情実に流されそうなだけに、創業者及び後継一族がシッカリしてないと何の役にも立たないでしょう。(2017/06/30 12:33)

日本にも長寿、社会から長く評価されて経営がしっかりしている非上場企業は少なくないと思うので、このような日本のすぐれた企業のレポートの方もお願いします。 (2017/06/30 08:50)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長