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舌の肥えた「目利き」がたくさんいる日本は、ゲーム作りに最適な環境

カプコン会長兼CEO 辻本憲三氏に聞く(後編)

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2015年7月6日(月)

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ゲーム機の開発競争がハードからソフト中心へと変わって行く流れをいち早く掴み、『ストリートファイター』や『バイオハザード』などのヒット商品を次々と世に送り出したカプコンの辻本憲三会長。米国から世界の市場を見続けて来た同氏は、日本にある環境を強みにすべきだ、と語る。幼少の頃からゲームに親しんで育った子どもたちは「舌の肥えた料理人」と同じ。カプコンはこの蓄積を力に変えるべく、改革を進めている。

会長ご自身は親戚の経営する菓子問屋に入って、そこから独立し、綿菓子製造機を行商するなどの経験を経て、現在の世界的ゲームメーカー、カプコンを作ってこられました。当時と今の日本では状況がだいぶ違いますが、これから起業する若い方たちにアドバイスはありますか。

辻本:今は、事業が1つ当たれば、すぐに10倍、20倍の規模になれる。ですが、儲かったからといってすぐにそれを使ってしまったら、後が続きません。リスクの高いビジネスに、銀行はお金を貸してくれません。だから、リスクを負ってやらないといけない事業ほど、蓄えでやらないといけない。いざという時のためにキャッシュフローを確保しておくことは大事です。

辻本憲三(つじもと・けんぞう)氏
1940年奈良市生まれ。定時制高校を卒業後、親戚の経営する食品問屋に就職し、仕事の傍ら経理を学ぶ。22歳で独立し、66年には大阪市内に菓子店を開業。綿菓子製造機の行商を始める。子ども向けパチンコ機との出合いをきっかけにゲーム機の販売に乗り出す。その後、ソフト開発に目を向け、83年にカプコンを創業。「ロックマン」や「ストリートファイター」シリーズをはじめ国内外でヒット作品を次々と生み出す。90年に株式を公開し、カプコンを世界的なメーカーへと育て上げた。2007年から現職。(写真:菊池一郎、以下同)

あと50年で、バーチャルがリアルになる

 それと、私が事業を始めた頃は既存の仕組みが整っていて、たとえば酒屋さんを始めようと思っても簡単には参入できないような時代でした。今は、ネットを使えばほとんどなんでもできます。工夫次第でいろんなサービスが提供できる。しかも、世界同時でマーケットが動くんですから、これはものすごいビジネスチャンスが広がっている、と見るべきです。
 あと50年もしたら、世界はガラリと変わるでしょう。ひと言でいうと、バーチャルがリアルになる。

どういうことですか。

辻本:たとえば、カーナビですよ。あれはもともとシミュレーションソフトで、実際に人が使ってみて、バーチャルだけでは正確に表現できない部分を修正しながら開発、商品化しているわけです。つまり、バーチャルがリアル化している。今はカーナビがなかったら、知らない場所をクルマで走れない人が大勢いるでしょう。

 同じようなことは、これからインフラの分野で次々と起こるでしょう。インフラが変われば、そこに組み込まれているソフトから何から全部、変わってきます。そうすると、モノのソフト化が始まります。そこで我々はゲーム業界で培った経験を生かせる。我々が派生的にそういう分野に出て行ったら、これは驚異的な可能性が広がります。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長