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「社員こそお客様」の経営で利益生む

小松務・小松製菓社長に聞く

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2015年7月28日(火)

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岩手県の名物で小麦粉を原料にした「南部せんべい」の製造・販売を手掛ける小松製菓。創業者の母から継いだ「社員こそお客様」の思想を貫き、社員満足度の高い経営を実践する。社員への手厚い施策を可能にするため、確実に営業利益が得られる体制を整えてきたと語る。

小松製菓は小麦粉を原料とする岩手県名物「南部せんべい」の製造・販売で業界トップ。せんべい市場は縮小傾向ですが、小松製菓は販売会社の「巖手屋」、洋菓子店の「タルトタタン」も加えたグループ売上高が約37億円と堅調ですね。どんな方針で経営をしていますか。

小松:小松製菓は私の母・シキが戦後、始めた南部せんべい屋が原点です。子供の頃から苦労に苦労を重ねた母は、「つらいことがあっても感謝の心、“おかげさま”の気持ちを持つ人は必ず幸せになる」と説きました。私もその考えを引き継いで経営をしています。

 私たちの会社が今あるのは、せんべいを買ってくださるお客様のおかげ。原料を供給してくださる材料屋さんのおかげ。そして社員みなさんのおかげ。「感謝と創造」を社訓としています。

小松 務(こまつ・つとむ)
1944年、岩手県二戸市生まれ。63年、母・シキが創業した小松煎餅店(現小松製菓)に入社。主に営業・販売を担当する。2001年から現職。南部せんべいの伝統、製法を守りつつ、新しい発想の商品を生み出している。社員を大事にする経営の徹底でも知られ、『日本でいちばん大切にしたい会社4』にも取り上げられている(写真:井上 健)

社員を敵に回したら会社の未来はない

「従業員満足度」の高い経営を徹底していることでも知られています。

小松:母は「社員こそお客様」とよく話していました。途中で辞めてしまった元社員は会社のことは良く言いません。彼らを敵に回したら会社の未来はない。「うちの会社はすごい」と喜んでもらえるように、大事にしろと。その遺志を汲み、当社では色々な取り組みを行っています。

 例えば定年の撤廃。60歳定年だった頃、まだまだ元気な社員は「もっと働きたい」「仲間と一緒にいたい」と涙ぐみながら辞めていきました。これはおかしいと2002年に定年を65歳に延長。その後、本人の希望次第で65歳以上でも勤められるようにしました。今は70歳超の社員が何人もいます。

 就業時間内に社員の誕生会も開きます。260人の社員のうち、その月に誕生日を迎える社員全員を呼び、常務でもある私の妻が作った手料理でもてなします。お土産にタルトタタンのケーキを1ホール持ち帰ってもらいます。

 2006年には退職後の社員にも喜んでもらおうと、独自の「幸せ年金制度」を始めました。勤続年数や出勤率に応じて、1人2万~5万円のお小遣いを80歳になるまで年に2回差し上げるものです。毎回、小松製菓が経営する「四季の里」という和風料理店に招き、手渡ししています。おいしい食事をしながら昔話に花を咲かせる機会でもあり、みなさん、とても楽しみにしてくれています。

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