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中国の旺旺企業集団とは40年来の付き合い

岩塚製菓社長 槇春夫氏に聞く(後編)

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2017年9月15日(金)

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岩塚製菓の槇氏は、現在、業界団体の活動にも熱心だ。それは日本にしかない米菓の文化を残し、海外にも広げていきたいと考えているからだ。高まる健康志向を背景に、この分野でのイノベーションも期待しているという。

新入社員がネーミングしてヒット商品に

現在も槇社長が研究開発の陣頭指揮を執られるのですか。

:今はもう、一切ありません。昔はやっていたんですけど、R&D・Mセンターができたときにやめたんです。

まき・はるお
1951年に2人の創業者のうちの槇計作氏の3男として新潟県長岡市に生まれる。富山大学卒業後、74年にダイエーに入社するも、父親に帰ってくるよう言われ、76年に岩塚製菓に入社。取締役営業本部長、専務取締役製造本部長、専務取締役経理部長、専務取締役管理部長などを経て、1998年から現職。全国米菓工業組合理事長、全日本菓子協会副会長なども兼ねる。(写真:増井友和)

:今、「ふわっと」という商品がありますが、これは地元の長岡造形大学を卒業した女性の新入社員が名前を付けました。この米菓は、生地を薄くして1秒、2秒で揚げる技術などを確立してできた商品です。当時、役員会のほぼ全員が、この商品の名前を「やわらか揚げ」とすることに賛成していました。でもその新入社員だけがそんな名前では売れない!と言ったんです。今は、柔らかいとか堅いとか直接的な意味ではなく、情緒的にふわっととか、そういうイメージを表現しなければ伝わらないんだ、と言い張るんです。

 じゃあ、それでやってみるかと。それで念のため商標を調べてみたら、“あたり前田のクラッカー”の、大阪の堺にある前田製菓が商標を持っていたんです。なので、弊社では、ふわっとを頑張って売り出すつもりだったので後でもめるのも困りますし、買い取りについて申し出ましたら、相手も「どうせ使っていないからいいよ」と。それが今、当社の主力商品となっています。

新入社員の「やわらか揚げ」では売れないという説得を聞き入れ、「ふわっと」で発売、ヒット

なぜ社員自らがそういったイノベーションを起こしていけるのでしょうか。

:それは、仕事に必要な情報やテーマを共有していこうという姿勢があるからだと思います。そしてそこには、みんなで力を合わせて何か成すんだという気持ちが常にあります。

 例えば冬場、この辺りでは連日50cmくらいの雪が積もることがあります。そうなると毎朝その雪を誰かがどかさないとならない。このために、当番制の“除雪隊”を編成して、自分の当番の日には他の社員が出てくる前に出社して雪かきをするんです。今日は雪だからと遅刻するのが当たり前ではなく、逆にみんなのために早く出社するわけです。答えになっていないかもしれませんが、自然と戦う厳しい環境、風土があることは、社員が団結して自発的に行動するうえで非常に大きな背景になっていると思います。

 思えば、今はだいぶ減りましたが、東京の銭湯、豆腐屋さん、大工さんには新潟県人が多いそうです。それは、仕事に辛抱強く取り組めるからでしょう。新潟市の辺りはまた違うと思いますが、長岡は本当に雪との戦いですから。

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