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やる気は「引き出す」より「そがない」ことが大事

キングジム社長 宮本彰氏に聞く(後編)

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2015年9月8日(火)

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「ポメラ」「ショットノート」「デジタル耳せん」と独創的なヒット商品を世に送り出しているキングジム。その商品開発の裏には、ユニークな人材マネジメントの考え方があった。三代目社長、宮本彰氏の「社員のやる気をそがないマネジメント」とは?

ご著書『ヒット文具を生み続ける独創のセオリー』(河出書房新社)によると、「商品開発のアイデアはどこが出してもいい」「課を横断することも自由」「上司の許可も要らない」「アイデアを出した人が最後までプロジェクトを担当」「好きな人が集まって作る」など、従来の組織のあり方を覆す自由な社風がうかがえます。

宮本:開発型企業ですから、ヒットが出ないと元気がなくなる。面白い商品を作るのは、ちょっと変わった人が多いですね。だから、そういう人たちが活躍できる組織をつくる。

宮本彰(みやもと・あきら)氏
1954年、東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、祖父が創業した文具メーカー、キングジムに入社。84年に常務取締役総合企画室長、86年に専務取締役に就任。85年に、それまで同社で扱っていなかった電子文具の開発を目指す「Eプロジェクト」を立ち上げ、88年に発売した「テプラ」は大ヒット商品となった。92年に代表取締役社長に就任。独創的なアイデア商品を次々とヒットさせ注目されている。(写真:菊池一郎、以下同)

ダメ社員をヒーローに。縦より横の連携を大事にする

 そのために、あえて社内にヒーロー・ヒロインもつくる。年に一度、「社長賞」を出しています。その年に一番活躍した人を翌年の正月に表彰するんです。「ポメラ」を開発した立石幸士君というのは、言っては何ですが、それまで売れない商品ばかり作る“ダメ社員”だったんです。アロハシャツとビーチサンダルで出社してきて怒られたり、言動もややユニークでした。

 その立石君が開発した商品が大ヒットして、社長賞を取った。彼には100万円出しました。メディアにも取り上げられた。あの立石が「開発のコンセプトはこれこれこうで」などと真面目にインタビューに答えているぞ、ということで、これはほかの社員にとっても強力なインセンティブになりました。「彼にできるなら、自分にもできるだろう」ということで、後に続け、となった。

 「縦割り組織の弊害」がよく指摘されますね。開発と営業がケンカしてうまくいかない、という話も耳にします。営業は「開発がロクなものを作らないから売れない」と言い、開発は「せっかくいい商品を作ったのに、営業の売り方が悪いから売れない」と言う。それぞれが他部署のせいにする。これでは、うまくいくはずがありません。

 だけど考えてみたら、そうなってしまうことの方が例外的な状態なわけです。みんないい商品を売りたい。目的は1つなわけじゃないですか。だったら、できるだけ垣根を取り払って、アイデアを持った人間が自由に動き回れる組織をつくったらいい。私はこれを「マトリックス組織」と呼んでいます。理想はみんな分かっているんです。だけど、どうしてこれがうまくいかなくなるのか……。

人事考課の問題もありますね。ほかの部署のために動いても、それが評価されない。

宮本:そこなんです。そうなると、横の連携がとれなくなる。そこは我々も一番の課題だと思っています。上司がその点をよく見ないといけない。

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