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「やらまいか精神」で日本のノーベル賞を支える

浜松ホトニクス社長 晝馬明氏に聞く(前編)

2015年12月22日(火)

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ノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所長、梶田隆章氏の研究を支えたことで知られる、光センサー大手の浜松ホトニクス。1960年代、「NASA(米航空宇宙局)よりも進んでいる」と言われた同社は、研究開発と利益の確保を両立している稀有な会社だ。カリスマ性の高い先代から経営を引き継いだ、息子の晝馬明社長に話を聞いた。

浜松ホトニクスは2002年、東大の小柴昌俊さんがノーベル物理学賞を受賞した際にも、観測装置カミオカンデ向けに世界最大の光電子増倍管を開発されたことが話題になりました。それに続き、今回は2度目。しかも、15年9月期の決算で約1200億円の売上高を上げるなど、業績も好調です。どのようにして、世界の最先端をリードする研究と利益追求を両立させているのでしょう。

晝馬:研究開発か利益かで言いますと、この2つはそもそも、両立しないと経営が成り立ちません。コモディティーの製品は技術よりも市場優先で考えますから、比較的利益を出しやすいのですが、競争相手も非常に多く、価格がどんどん下がっていきます。他社よりもいい製品を作り出す努力を常に続けない限り、継続的に利益を確保できません。ですから、すぐには利益の見込めない分野であっても、自社の技術力を高めるような分野にはどうしても出ていかざるを得ないということだと、私は理解しています。

晝馬明(ひるま・あきら)氏
1956年生まれ。81年米ニュージャージー州立ラトガース大学(コンピューターサイエンス専攻)卒業。84年浜松ホトニクス入社。米国ホトニクス・マネジメント・コーポ副社長、米国ハママツ・コーポレーション社長などを歴任。2009年、父親である晝馬輝夫氏の後を継ぎ、社長に就任。光産業創成大学院大学理事長、光科学技術研究振興財団理事長なども務める(写真・菊池一郎)

「人類未知未踏」が合言葉

 我々は創業当初から「人類未知未踏を目指そう」というスローガンを掲げてきました。光に目を付けたのは創始者たちの見識だと思いますし、そのおかげで、今日の我々があると思っています。

 宇宙関係で言えば、これまでも様々なことに挑戦してきました。1970年代には、東大の先生からの依頼で、宇宙からオーロラを観察できる特殊な撮像管を作りました。大変苦労して作りましたが、たくさん売れたかといえば、そうではない。ただ、それに挑戦したことで、宇宙へ飛ばすためのいろいろな条件、そういったものをクリアできたことが大きかったと思います。

会社設立は1953年。当初は「浜松テレビ」という名称でした。当時から光センサーの中でも極めて高感度な光電子増倍管「PMT」の分野で世界をリードしてきた。そこから医療やバイオなど応用分野を広げる際、どのようにして社員を鼓舞していったのでしょうか。

晝馬:その点に関しては、それぞれの部門ごとに任せています。我々の会社は部門独立採算制を採っていまして、各部門が1つの小さな会社のようになっています。

 例えば、お客様からこれまでにない要求があったとします。それに応じるかどうかは、それぞれの部門長が判断をする。上から言われたからやるというよりも、部門の意思で「これはひょっとしたら新しい、面白いビジネスになるかもしれない」と思ったらやる。そういう仕組みです。

ビジネス的に難しそうだなという場合は?

晝馬:もちろん、協議はしますよ。しかし、まずはやってみようと。この遠州地域特有の言葉で言えば、「やらまいか精神」ですね。

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