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パナソニックのDNAはクルマも変える

パナソニックの宮部義幸専務と探る(2)

2015年7月6日(月)

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 前回に続いて、パナソニックの専務(技術担当、知的財産担当、モノづくり総括担当、調達担当)である宮部義幸さんと、日本のエレクトロニクス企業が向かうべき「ものづくり」と「ことづくり」の融合について、探っていきます。宮部さんには、「ものこと双発協議会 」に理事として議論に参加いただいています。

田中:仕組みを作った企業が、売上高も利益も得るのは当然で、その仕組みの中で活動する企業は、いわば部品の提供にとどまります。部品は、日本が今も強い分野ですが、売上高は限られ、利益も少ない傾向にあります。大規模な会社にとって、長期的に継続するのは、難しくなりつつあるように感じます。

宮部義幸・パナソニック専務(技術担当、知的財産担当、モノづくり総括担当、調達担当)

宮部:航空会社の立場から見ると、わたしたちがアビオニクス事業で提供しているエンターテインメントシステムも、部品と言えます。航空会社は、移動をメインに、シートや食事、雑誌、機内エンターテインメントなどを提供しているので、それを構成する1つの部品と捉えられます。

 航空会社が構想するお客さんへのサービスと、ピタッとイメージが合うようなシステムの案を共有できたことが、成功の理由の1つかもしれません。

田中:航空機内のエンターテインメント機器というと、以前は、ヘッドセットや動画再生機器のトラブルが多く、それを理由に座席を変わることが頻繁にありました。欧州への移動で、十数時間搭乗している間に、座席を4回変わることになり、それでもエンターテインメント機器が使えなかったこともありました。

 航空会社にとっては、こうしたロスを防げる、というだけでも、新たに採用する価値が生まれます。

宮部:われわれが提供している機器も、トラブルが生じていることはあります。しかし、パナソニックは元々、家電メーカーなだけに、こうしたトラブルの抑制に長けていることが、利点の1つに感じてもらえているようです。

 ここではプロではなく、一般の消費者が使うことを前提に、製品のあり方を考えることが奏功しています。パソコンならば、テーブルから落ちても壊れないようにしておかなければならないというように。一方で、専門家が扱う機器の場合、「精密機器として使ってください」と伝えるだけで、ふさわしい扱いをしてもらうことができます。このため、パソコンをテーブルから落とした時の備えなどは、不要なのです。

 航空機内のエンターテインメントシステムも、家電と同じように、一般の消費者が扱うものです。コーヒーやお酒をこぼしてしまい、動かなくなってしまうといったトラブルも想定されます。我々の場合、これらは最初から想定している範囲内のトラブルなので、対策などをスムーズに提案できます。これが、わたしたちが持っている遺伝子の1つだと思います。場合によっては、過剰な対応策になっていることもあるかもしれませんが。

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「パナソニックのDNAはクルマも変える」の著者

田中 芳夫

田中 芳夫(たなか・よしお)

東京理科大学大学院教授

産ー官ー学での経験をもとに、これからの人たちと価値づくりを一緒に考えていきたい。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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