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卵の白身から三菱電機が考える「ことづくり」

三菱電機の近藤賢二開発本部長と探る(1)

2015年7月28日(火)

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 製品を産み出す「ものづくり」に対して、「ことづくり」は製品単体に加えて、サービスを提供して、これまでにない生活や社会のスタイルを創り出す取り組みです。製造業のグローバル化によって、「ものづくり」だけに拘った競争で、日本企業が勝ち抜くのには限界が見え始めた今、「ものづくり」と「ことづくり」の両方が高いレベルで揃うことが、持続的な競争力を身につけるカギとなっています。日本を代表するエレクトロニクス企業との議論から、「ことづくり」への取り組みや、その課題を探っています。3人目のお相手は、三菱電機の常務執行役開発本部長である近藤賢二さんです。近藤さんには、「ものこと双発協議会」の理事として議論に参加いただいています。

田中:三菱電機では、「ものづくり」と「ことづくり」への取り組みを、卵の白身と黄身に例えて説いていると聞きました。

近藤賢二・三菱電機常務執行役開発本部長

近藤:まず、問題意識として、日本全体の競争力が最近、落ちてきていることがありました。1980年代の一時期は、「Japan As No.1」などと評されていたのに、現在では、日本の競争力を約30位とランク付けする調査まであるくらいです。

 製品単体の競争力は、そこそこ高いレベルにあります。しかし、総合力になった途端に、競争力が落ちてしまいがちなのが、日本の現状だと感じます。このような中で、個別の機械や製品を売るだけ、というスタイルの事業では、競争力を維持できない状況になっています。

 これからは、世界に対して製品単体だけでなく、関連するサービスを作り、それを保守し、その製品が創り出す先の世界まで想定した事業としなければ、高い競争力を発揮できないと考えています。

 卵の黄身が製品、白身が関連するサービスなどというように、黄身だけではダメで、白身がしっかりしていないと、美味しい卵焼きを作れる卵として売れないと強調しています。

 卵には、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズなどと寸法が定められています。寸法の違いはあっても、黄身の大きさはほぼ同じで、白身の量が、寸法の違いとなっているとのことです。白身が一番多いのが、Lサイズということになります。

 わたしたちは同じ製品でも、卵のSサイズではなく、Lサイズのようにして、付加価値を高くして売っていきたいのです。そのためには、白身を大きくする必要があります。そこで例えば、保守や運用、物流まで含めて、すべてを提供する事業に発展させなければいけません。それを国内だけでなく、世界で展開していきたいと考えています。

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「卵の白身から三菱電機が考える「ことづくり」」の著者

田中 芳夫

田中 芳夫(たなか・よしお)

東京理科大学大学院教授

産ー官ー学での経験をもとに、これからの人たちと価値づくりを一緒に考えていきたい。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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