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【西村 京太郎】「若い人には、鉄道の一人旅を勧めたい」

時刻表の魔術師が語る鈍行の旅の温かさ

2015年7月22日(水)

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 戦後70年となる今年、日経ビジネスオンラインでは特別企画として、戦後のリーダーたちが未来に託す「遺言」を連載していきます。この連載は、日経ビジネス本誌の特集「遺言 日本の未来へ」(2014年12月29日号)の連動企画(毎週水曜日掲載)です。

 第29回は、作家の西村京太郎氏。トラベルミステリーの巨匠が見た、戦中戦後の日本とは。「東條のばかやろう」と言い合った終戦から、公務員を経て作家になった西村氏。若い世代に「鈍行の一人旅」を勧める狙いとは何か。

特急を嫌う時刻表の魔術師
西村京太郎(にしむら・きょうたろう) 1978年の小説『寝台特急殺人事件』を機に、鉄道や時刻表をトリックにしたミステリーを中心に550本を発表。現在も夜中0時から朝5時まで執筆する毎日で、年間11本を連載中。JR九州社長から「『ななつ星』で血生ぐさいことはやめてくれ」と頼まれる。1930年9月生まれ。(写真:佐藤裕信、ほかも同じ)

 終戦を迎えたのは、15歳の時。東京陸軍幼年学校の生徒で、八王子に疎開していた。玉音放送を聞いて、みんなで「東條のばかやろう」と言い合っていた。東京陸軍幼年学校は東條の出身校でもあるから、身内のようなもので、みんな厳しかったんだよね。俺は軍国少年だったから悔しくて、とにかく癪に障った。

 戦争が終わって、自宅が遠い生徒から順に家に帰っていった。俺が家に帰ったのは8月23日。それまでは先生から、「8月30日にマッカーサーが日本に来る」と聞いていたので、毎日校庭で体操していた。マッカーサーが天皇陛下に失礼なことをしないかって心配でね。とにかく陛下を守らなければ、と思っていたの。

 戦後は教育が混乱していたけれども、東京都立電機工業学校を昭和23年(1948年)に卒業しました。でも街に出ても就職先はない。困っていたところに、新聞に公務員募集の案内を見つけてね。「日本に新しい人事制度を作る」と書いてある。人事院で国家公務員の人事制度を作る職員の募集でした。学歴は関係ないというから、これはいいと思って応募してみたら受かった。

 採用されたのは大卒者が300人ぐらいと、俺のような高卒者が5、6人。最初はアメリカ人から研修を受けていたけど、英語だし、さっぱり分からないから、授業中は五目並べをしてばかりだったな。

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「【西村 京太郎】「若い人には、鉄道の一人旅を勧めたい」」の著者

河野 紀子

河野 紀子(こうの・のりこ)

日経ビジネス記者

日経メディカル、日経ドラッグインフォメーション編集を経て、2014年5月から日経ビジネス記者。流通業界(ドラッグストア、食品、外食など)を中心に取材を行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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