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【李 登輝】「大切なことは『武士道』にある」

台湾民主化の父を支えた日本の道徳

2015年7月29日(水)

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 戦後70年となる今年、日経ビジネスオンラインでは特別企画として、戦後のリーダーたちが未来に託す「遺言」を連載していきます。この連載は、日経ビジネス本誌の特集「遺言 日本の未来へ」(2014年12月29日号)の連動企画(毎週水曜日掲載)です。

 第30回は、元台湾総統の李登輝氏。学生時代に『武士道』と『衣裳哲学』を読み、大きく影響を受けたと明かす。この2冊を通して培った哲学が、台湾総統時代に生きる。「実践しなければいくら考えても意味がない」と語り、リーダーのあるべき姿を訴える。

李登輝(り・とうき)
台湾・三芝出身。旧制台北高等学校を経て京都帝国大学農学部へ進学、在学中に志願して学徒出陣。1945年敗戦により学業半ばで台湾へ帰国。台湾大学に編入・卒業する。台湾大学教授などを経て72年より政界へ。88年蔣経国総統の死去により総統に昇格。96年台湾初の総統直接選挙を実現させ当選、総統を12年間務める。米コーネル大学農業経済学博士。1923年1月生まれ。(写真:賴 光煜)

 皆さんご存じの通り、台湾は戦前まで日本の統治下にありました。1923年生まれの私は、22歳まで日本人でした。日本の教育、中でも読書を通じた思想形成が、私に大きな影響を与えたのは言うまでもありません。

 日本人は台湾に博物学、数学、歴史、地理、社会、物理、体育、音楽などを持ち込み、公学校で教えた。それを通して台湾人は、世界の知識や思想の潮流を知ることができました。それまで台湾人が教わっていたのは四書五経だけ。儒教や科挙といった伝統の束縛から解放してくれたのは、日本の教育でした。

 出身は台湾北部の三芝です。生まれたところには3カ月しか住みませんでした。父は警察官僚で転勤が多く、国民学校の6年間で4回も転校しました。友達を作る環境じゃなかったんです。兄が一人いましたが、祖母の家で暮らしていて、私は独りぼっちだった。

 だから本を読んだり、絵を描いたりして過ごすのが、学校から帰った後の日常でした。私はよく周りから読書家と言われますが、友達がいなかったから本をたくさん読んでいたのです。そんな私に、父は玉川学園出版部(現在の玉川大学出版部)が出していた1冊4元の『児童百科大事典』を買ってきてくれました。4元といったら、当時の父の給料の15%もする値段です。隅々まで面白く読みました。

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「【李 登輝】「大切なことは『武士道』にある」」の著者

武田 安恵

武田 安恵(たけだ・やすえ)

日経ビジネス記者

大学院卒業後、2006年日経ホーム出版(2008年に日経BPと合併)に入社。日経マネー編集部を経て、2011年より日経ビジネス編集部。主な担当分野はマクロ経済、金融、マーケット。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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