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収賄罪確定の前美濃加茂市長が訴えた「えん罪」

藤井浩人氏[前美濃加茂市長]

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2018年3月15日(木)

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時に時勢に見放され、時に敵襲に遭い、時に身内に裏切られる――。栄華興隆から一転して敗戦に直面したリーダーが、おのれの敗因と向き合って問わず語りする連載「敗軍の将、兵を語る」を、「日経ビジネス」(有料)では原則毎号掲載しています。連載の魅力を知っていただくために、2018年3月の月曜から金曜まで、過去2年間に登場した「敗軍の将」たちの声を無料記事として転載・公開します。

(日経ビジネス2018年1月29日号より転載)

2013年に全国最年少の市長として注目を浴び、そのわずか1年後に収賄の疑いで逮捕。その後、再選し裁判と行政の両輪をこなしてきたが、有罪が確定し辞職した。「えん罪。3年後にまた政治家として戻りたい」と話す。

[前美濃加茂市長]
藤井浩人氏

1984年生まれ。名古屋工業大学大学院中退。2010年10月美濃加茂市議会議員。13年、28歳の若さで美濃加茂市市長に当選。14年収賄容疑で逮捕。その後も市長職を続け、17年1月、5月いずれも当選。有罪が確定し12月辞職。

SUMMARY

美濃加茂市長収賄事件の概要

美濃加茂市議時代、市内の中学校への浄水設備の設置を巡り、現金30万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕。一貫して否認し市長職を続ける。2017年1月、17年5月の選挙でいずれも当選。1審は無罪だったが、2審が有罪となった。最高裁で有罪が確定。12月14日辞職。贈賄容疑側の虚偽供述で失職したとして損賠賠償訴訟を提起予定。

2017年5月に3選を果たし市民から信任を得て市政を続けながら、裁判を続けていた。13年の市長就任時には当時の全国最年少記録で話題を集めた(写真=読売新聞/アフロ)

 2017年12月14日付で岐阜県美濃加茂市長職を辞職しました。13年に当時の全国最年少市長として当選させていただいたものの、14年に収賄の疑いで逮捕され、裁判を抱えながら市政に取り組んできました。しかし先日、最高裁が私の上告を棄却し、2審の有罪判決が確定しました。申し立てをする間は市長を続けることも可能でしたが、市政の混乱を避けるために申し立ての返事を待たず辞職を決めました。

 これはえん罪です。賄賂を受け取ったという事実はどこにもありません。私の主張を有権者の方にもご理解をいただけたこともあり、現実に17年1月、5月の選挙で再選、3選できました。

 本来なら、今月は消防団の出初め式や成人式に出席し、市長として皆様の前でスピーチをしていました。3選してから初めてのお正月、市民の皆様に近況を報告できなかったことは無念です。

 率直に申し上げると、万が一、棄却決定が出されるとしても、もう少し先かなと思っていました。1審で無罪、2審で有罪でしたから、中身を少しは検討してもらえると思っていたのです。

 特に納得できないのは、2審では何度も法廷へ出席したのに発言の機会が与えられなかったことです。裁判官には何も聞かれていません。何一つ私の話を聞いていないのに、直接聞いたわけではない私の1審での証言が信用できないという。全く受け入れられない判断で、全てを覆されました。

鼻水垂らすほど泣いた

 棄却決定の知らせは突然でした。12月13日に郵送物を確認後、すぐに副市長に「今、私が辞めても市政は大丈夫ですか」と尋ねました。事態を理解した最高幹部は奥歯を噛みしめながらも、深く頷いてくれました。私は辞職を即決しました。

 議会中であったため、私の進退がだらだら問われ続けることはマイナスだと判断しました。その時点で私が市政のためにできる最適な選択は身を引くことでした。

 これまでの市政運営を多くの人たちと理解を共にしながら進めてきたため、大きな混乱は避けられるという自信はありました。とはいえ、共に闘ってきた幹部の皆さんに辞職の挨拶をする最後の会議では、中学生以来鼻水垂らしながら泣きましたね。幹部の皆さんは私の家族、父親のような存在でした。早く無罪を勝ち取り、良い報告を共に喜んで、さらに力強く市政を進めて行くんだと信じていただけに悔しかった。もうこのメンバーで二度と仕事ができないかと思うと、人前で泣くことがない私も感極まってしまいました。

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