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学力不足は、ゆとり教育だけが悪者か

【番外編】『まず教育論から変えよう』著者、児美川孝一郎教授に聞く

2015年6月29日(月)

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児美川孝一郎・法政大学キャリアデザイン学部教授

安倍政権になり、教育改革が急ピッチで進んでいる。だが教育学者の児美川孝一郎・法政大学キャリアデザイン学部教授は、議論を尽くさず、世界的な実証研究に目を向けようとしない拙速な動きに警鐘を鳴らす。

(聞き手は広野彩子)

今年5月、世間の教育談義のあり方に疑問を投げかける著書『まず教育論から変えよう』(太郎次郎社エディタス)を上梓しました。なぜ今、この本を書かれたのですか。

児美川孝一郎氏(以下、児美川):安倍政権になって様々な教育改革が急ピッチで進んでいます。しかし私の目から見ると、どうにも議論が荒っぽくて、このままではとんでもないことになってしまうのではないかという危機感がありました。きちんと議論をしているのならいいのですが、勢いで進んでいるような印象があります。

 もう1つは、私自身は教育研究者ですが、巷の、個人の経験則に基づいた教育論議がどうにも胡散臭いと感じておりまして(笑)。教育論議の中にも、こういうことをしたらこういう結果につながるのではないか、といったような、様々な論点にも目配りをした、検証の伴う胡散臭くない教育論議もあるのだ、ということを知っていただきたかったのです。本当は、そうしたしっかりした土台のうえで、議論をしなければいけないと思っています。

急ピッチで進んでいく教育改革

 安倍首相はあまり人の言うことを幅広く聞いていないように思います。以前は、教育政策も中教審を通さなければ、自民党が何と言おうとおかしな内容は通さない、最後の歯止めのような役割を果たしていました。しかし今は、自民党に教育再生実行本部がまずあり、それが教育再生実行会議で諮られ、最後に中教審に諮問されるのですが、その時点ではもう中身が決まっている、という状況になっているのです。

 以前なら教育界の委員もいましたし、経済界からの委員が「それはあり得ない」と合理性から発言をしてくれたこともありましたが、もうそれもやりにくくなりました。

現在進められている改革のどのあたりに危うさを感じるのですか。

コメント7件コメント/レビュー

三諸氏のご意見に賛成です。学力不足も教育論議が胡散臭いのもこういう教授の存在が大きいと思いますな。「検証の伴う胡散臭くない教育論議」と言いながら、「出征に文句を言わない兵隊が欲しい」だの「日本が戦争を始めない国だからこそ取引に応じてくれている国もあると思います」だの想像以外の何物でもないでしょう。
「軍事活動にそっぽを向かないような国民意識を形成したいのでしょう。」国際で軍事活動にそっぽを向いたら何も分からないでしょうに。無知な国民を増やしたいの?
「大学生が、そんな簡単なテストに全員まじめに取り組むでしょうか? 学生の行動傾向を思い浮かべると疑わしい」授業なりで簡単に検証できる事をしもしないで「疑わしい」とは胡散臭さもマックスですね。(2015/06/30 10:34)

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「学力不足は、ゆとり教育だけが悪者か」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

三諸氏のご意見に賛成です。学力不足も教育論議が胡散臭いのもこういう教授の存在が大きいと思いますな。「検証の伴う胡散臭くない教育論議」と言いながら、「出征に文句を言わない兵隊が欲しい」だの「日本が戦争を始めない国だからこそ取引に応じてくれている国もあると思います」だの想像以外の何物でもないでしょう。
「軍事活動にそっぽを向かないような国民意識を形成したいのでしょう。」国際で軍事活動にそっぽを向いたら何も分からないでしょうに。無知な国民を増やしたいの?
「大学生が、そんな簡単なテストに全員まじめに取り組むでしょうか? 学生の行動傾向を思い浮かべると疑わしい」授業なりで簡単に検証できる事をしもしないで「疑わしい」とは胡散臭さもマックスですね。(2015/06/30 10:34)

AO入試の件は満遍なく出来なくとも一芸に優れていれば良い所を伸ばし評価し役に立てる人を育てようという画一化でなくても良いではないか?が本筋だったのかもしれないが、結局の所、一芸の部分がそこそこで、後はボロボロを安易に許すだけの甘やかしにしかならなかったように思う。結局大学の肩書き販売手段の1つになっただけ。教育者も学生も大学も皆悪い方に転んだだけ。また、私はゆとり教育自体に問題があったと思うよ。大事な所を守らずに緩くしただけだったから。それに社会にでれば競争があるのに、競争を排除しようとし過ぎた。正にゆとり。で、結局急に現実の競争に晒される。学校で徐々に慣らすとか無しでよかった?ところで基礎学力って先生の定義では何でしょうかね?中学半ばまでは従来の詰め込み教育中心でも余り問題は無いと思う。そこを基礎にして考える、応用する教育を増やしていくのが良いと思う。今までは高校まで暗記で考える事を学ぶはずの大学も怪しい状態では。(2015/06/30 00:14)

「権力を他人が・・・」のコメントの人と近い感想ですね。道徳教育の件では、何処で何をどうして「友人知人のためなら軍隊にも行きますよ」の感想になるのか。根拠や過程がなく語る。教育者ではなく扇動者の思考です。自分の見たい物が幻視の形で見えているのではないのか?ちなみに「軍事活動にそっぽを向かないような国民意識」は平和を維持する為にも必要な意識でしょう。詐欺に合わない為に詐欺の手段を知るの如く大事な事。戦争を始めないから取引の件も根拠が示されない願望。残念だが大概は利害関係で動いているだけ。形が違うが軍事や政治圧力を含む単純な力関係で決まる。実際は弱肉強食の中をいかに上手く理想であろうと出来るかを足掻くのが精々。現実を知りつつ挑むしかない。先生は現実から目をそらした妄想に生きているようです。教育とは現実を見る目を養い、現実を生きる為のモノと思うので、現実を見ない者に語って欲しくない。(2015/06/29 23:54)

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