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「警察は“しょうもない人”が頑張る仕事です」

『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』作者、泰三子さんに聞く(前編)

2018年4月24日(火)

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 マンガ雑誌、週刊「モーニング」といえば、懐かしいところで『課長 島耕作』(電機メーカー会社員、のち経営者)に『この女(ひと)に賭けろ』(メガバンク)に『沈黙の艦隊』(自衛隊)、新しめだと『宇宙兄弟』(JAXA)や『グラゼニ』(プロ野球)に『ギャングース』(犯罪者相手の窃盗団)と、広い意味での「お仕事」を扱う大人のマンガ雑誌だ。福島第一原子力発電所で収束作業に挑むルポ『いちえふ』も記憶に新しい。

 最近連載が始まって、なんだか妙に面白いなとはまっていたのが『八百森のエリー』(仲卸)、そして『ハコヅメ~交番女子の逆襲~』(以下、ハコヅメ)だった。どちらのマンガも、仕事の中で出てくる身も蓋もない苦労話を、からっと愛情を持って笑いに変えているところが個人的に気に入っていた。こういう、ユニークな業界の話を描ける作者さんをどうやって見つけてくるのだろう。特に、ハコヅメの作者の泰 三子さんはウィキペディアにも記載がない(2018年4月21日現在)し、新人さんだよね……。

 などと思っていたら、泰さんはもともと婦人警官で、しかもこれが初めて描いたマンガだという。えっ、安定職の公務員から腕一本のマンガ家に転身して、いきなりモーニングで週刊連載? それってすごいシンデレラストーリーじゃないの、どうしてそんなふうに才能に目覚めたの? 今時のあるあるで、ネットで作品を見た編集者がスカウトしたのだろうか。そう思って聞き始めたら、お話を通して警察で働くことの意外な実情も見えてきた。

泰 三子さん(以下、泰):はじめまして。

泰さんは、こちらが初めてのインタビューになるんですか。

講談社担当編集者のタブチさん(以下タブチ):初めてです。

:はい。緊張しております。

さっそくなんですが、顔出しNG、お名前もペンネームと言うことは、やはり『ハコヅメ』は、ご自身の体験記なんですか?

:まったくそのままじゃないんですけど、やっぱり経験を踏まえての話が多いですね。

ハコヅメ~交番女子の逆襲 第1巻

泰 三子(やす・みこ) 某県警に10年勤務。2017年、担当編集者の制止も聞かず、公務員の安定を捨て専業マンガ家に転身する。短編『交番女子』が掲載され話題になっていた「モーニング」誌上で、2017年11月より『ハコヅメ ~交番女子の逆襲~』の週刊連載がスタート。(第1話はここから読めます)

本当に警官からマンガ家になられた。しかも公開されているご経歴だと、10年お勤めになった。ご本人はそう思っていらっしゃらないかもしれないんですけど、外から見ると、警察って、超保守、超安定、ザ・大組織みたいな印象があって、そこから、反権力、水商売、一匹狼でフリーダムで腕一本みたいな世界に来られた。

タブチ:また並べましたね(笑)。でも、そのとおりですけれど。

もしかしてタブチさんが言葉巧みにこっちの世界に……。

タブチ:違います違います。僕はどちらかというと、いや、本気で必死に止めたんです。ご家族もあるし、成功が保証できる世界でもありませんし。

ですよねえ。しかも、10年やっていれば、どんなお仕事だっていいところも悪いところも、手の抜きどころも分かってきて、ある意味それほどしんどくなくこなせるようになるものじゃないでしょうか。せっかく慣れたのに……とか、お思いにはなりませんでしたか。

:いえ、警察の仕事は多岐に及ぶので、10年目でも、もう全然まだまだという感じでした。

そんなものですか。

コメント22件コメント/レビュー

9歳になる娘に将来読ませてあげたいマンガのひとつだと思いました。
願わくば、漢字にルビを振って欲しい。電子版だけでも良いから。
小学生に大人が薦めたいマンガを薦められないハードルになっています。
「ちはやふる」は作者の意向でルビ対応していると聞きます。
小学生が漢字の読みを覚えるのにもいいし。
講談社さん、よろしくお願いいたします。(2018/04/26 15:18)

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「「警察は“しょうもない人”が頑張る仕事です」」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

9歳になる娘に将来読ませてあげたいマンガのひとつだと思いました。
願わくば、漢字にルビを振って欲しい。電子版だけでも良いから。
小学生に大人が薦めたいマンガを薦められないハードルになっています。
「ちはやふる」は作者の意向でルビ対応していると聞きます。
小学生が漢字の読みを覚えるのにもいいし。
講談社さん、よろしくお願いいたします。(2018/04/26 15:18)

漫画家に対するインタビューとして、とても面白かったですし、第1話を読んで、聖☆お兄さんに繋がるシュールさも好きになりました。
ただ、いい人から死んでいく職場で、しょうもなく働く事の楽しさを漫画で伝え、警察官を目指す人を広げる広報として漫画家になりました。って、支離滅裂じゃないですかね。漫画家さんの想いと商業的な手法のアンマッチに気付いて、ある日突然描かなくなりましたとか、この方はやらかしそうですね。
もどり
果たして、この作品に感化されて警察官を目指す人が出てくるのかは、もはや二の次で、プロになったからには、描きたいことだけじゃなく、読者の反応や反響も意識して、長期連載で楽しませて欲しいです。たぶんこの記事がきっかけでファンになる人は沢山いると思います。(2018/04/25 22:24)

(2018/04/24 19:39)
激務だからこそ、人を増やして何とかしたいと言うのは間違っていない。

普通の人が普通の会社でやれる事だけでも大分良くなるという思いなのでしょう。

誰にでもは出来ない部分は、出来る人がやるしかないけれど。(2018/04/25 21:26)

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長嶋 修 不動産コンサルタント