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6000万部の男、管理職としてはD評価?!

“ラノベ”累計6000万部の編集者、ストレートエッジ 三木一馬社長・後編

2016年5月16日(月)

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 元KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局の編集者、三木一馬氏。ライトノベル最大のレーベル「電撃文庫」の編集長と編集者を兼務し、自らが担当して世に送った部数は累計6000万部。プレイングマネージャー術を聞かせていただこうとお伺いして、しばらくしたら、なんと独立してしまわれた。このままでは記事にできない。ということで今回は後編、三木氏の独立直後のインタビューです。二足の草鞋はそんなにもキツかったのでしょうか?(※三木氏のプロフィールなどは、お手数ですが前回「“空振り三振”した部下に贈る言葉」をご参照下さい)

―― 先日はありがとうございました。ちょっと前、KADOKAWAの電撃文庫編集長時代に、『面白ければなんでもあり 発行累計6000万部――とある編集の仕事目録』をきっかけにお話をうかがったんですが、あの時点で、もう独立されることは決まっていたんですか?

三木一馬氏(以下三木):はい。ただ決定事項ではなくて、社内で相談をしていた時期で、外に話せないタイミングだったんです。すみませんでした。

―― いえいえ。もともと編集者は日本では珍しい、同業他社に転職する方が多い業種ですが、ここ数年、大手出版社から独立される方が多いですよね。講談社から太田克史さん(星海社を起業)、佐渡島庸平さん(コルクを起業)、ダイヤモンド社から加藤貞顕さん(cakesを起業)。

 で、今回三木さんが起こされた「ストレートエッジ(こちら)」は、例えて言えば星海社に似たものなのか、コルクに似たものなのか。

三木:説明させていただきます。まず、星海社さんとは全く異なります。というのも、星海社さんは文庫レーベルやコミックスレーベルなどプラットフォームをお持ちの、ひとつの出版社です。ストレートエッジはそういうレーベル機能は持っていません。どちらかというと、コルクさんに近いと思います。彼らもプラットフォームを持っておらず…正確には「作家さんの公式サイト」や「コルクの公式Facebook」などお持ちではありますが、ビジネスの販路は、紙の書籍なら講談社さん、電子書籍なら新興アプリ企業など、パートナーシップを活用しています。

やりたいことがあるなら、まず偉くなるべきか?

―― レーベルや流通を予め持っているわけではありませんね。

三木:ええ。ポイントは媒体を主軸とするのではなく、「コンテンツや作家さん」を主軸にする、という考え方なんです。その理念が、コルクさんと近いと思った理由です。といいますか、2015年の終わり頃、あたらしい事をやりたいなと漠然と考えているときに、佐渡島さんにお会いする機会があり、そこで共通のマインドを感じたというのが大きかったですね。佐渡島さんには独立の話をしたときに、「すみません、貴方のビジネスモデルを真正面からパクらせて頂きます」とお願いしました(笑)。

―― cakesにはコラム(こちら)を連載されていますが。

三木:cakes代表の加藤さんと対談させていただいたのですが、そこでnoteの理念を知ったことがきっかけです。cakesさんの考え方は、実は僕とはまったく逆で、プラットフォームをつくるのだけれど、自社では作家は抱えず、外部の人にどんどん利用してもらう、というビジネスモデルでした。ですが、この出版不況時代に「未来の編集者」はどうしていけばいいのか、と常に考えられているその姿勢は、おこがましくも僕と同じだと感じました。

―― と、独立して起業される編集者の方が何人もおられるんですけど、現役の編集長から、ってのは相当珍しいと思うんですが。

三木氏の担当作品を発行部数順にご紹介する。こちらは電撃文庫『とある魔術の禁書目録(インデックス)』(鎌池和馬著、イラスト/はいむらきよたか)シリーズ累計1580万部

三木:僕の記憶ですと、「ビッグコミックスピリッツ」編集長だった長崎尚志さんが小学館を退社して独立したと思います。いやもう、そんなレジェント編集者と比べることすら恐れ多いのですが……!

―― 前回のインタビューでお聞きした限り、三木さんは編集長といっても現場感が強いから、ちょっと違うのかもしれませんが。なんていうんでしょう、「やりたいことをやりたいなら、まず偉くなれ」という決まり文句があるじゃないですか。

三木:ありますね、『ドラゴン桜』でも言ってましたね。

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「6000万部の男、管理職としてはD評価?!」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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