• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

マジンガー課長、早期退職の理由

「ヒーロー」を広告に使う難しさと、託した思いを聞く

2015年12月7日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

©Dyn

「ご興味を持っていただけそうな動画があるんですが」

という売り込みを受けて、思いっきり眉にツバを塗りつけた私。「ザクとうふ」とか「クラタス」を嬉々として取り上げたことが知れて、ちょっと変化球なネタはだいたい私にお鉢が回る。だが、こちらも甲羅を経た中年、すぐ底が割れそうな話ならずばっとお断りしないと…ふうん、マジンガーZと来ましたか。永井豪先生原作の、搭乗型巨大ロボットアニメのパイオニア作品ですから、知っている人は多いけれど、その分、うまく広告に使うのはなかなか…

 と、斜に構えて見始めてから3分半、見終わった時には目から液体が流れんばかり。いや、これはよくできている。自分がよく知っているキャラクターが出てくるCMは、ついついキツい目で見てしまうものなのに、これならファンには愛され、知らない人にも共感を呼びそうだ。生命保険会社という、お堅い業種の企業がよくもまあ。どうやってこんな動画が作られたんだろう。

 「お聞きした話をそのまま載せますけれど、いいですか」という条件を呑んでいただき、いそいそと取材に伺った(たくさん回りすぎて、公開から4カ月も経ってしまった)。まずは、この広告の発信側である、マニュライフ生命の担当役員の方のお話から。

マニュライフ生命常務執行役員兼CMO 
浅井 鈴美子(あさい すみこ)さんに聞く

―― 50代狙い撃ち、みたいな、お見事としか言いようがない広告ですね。私自身が、「マジンガーZ」の本放送を、うちに入ったばかりのカラーテレビで見たぐらいの年齢なので、見た瞬間に主題歌が頭で鳴り響く感じなんですけれど。

浅井:その年代の方にはたまらないらしいです。

―― たまらないですよね。それを仕掛けたマニュライフ生命さんとはどういう会社なのか、簡単にお願いできますか。

浅井:トロントを本拠地に、カナダ、北米、アジアで展開している世界でも有数の金融サービス会社の、マニュライフ・ファイナンシャルグループのグループ企業なんです。実は歴史も古くて、初代の社長はカナダの初代の首相なんですね。カナダは2017年が建国150周年で、当グループは同じ年に130周年になるんです。カナダの国と一緒に成長してきたわけですね。

―― 失礼ながら、このムービーでお名前を初めて知りました。

浅井:マニュライフ生命は100年以上前の1901年に、1度日本に参入しているんですけれども、その後戦争で一時撤退を余儀なくされ、1999年に再参入いたしまして、それ以来、保障型、貯蓄型などの保険商品や、個人年金を含む年金商品を提供させていただいています。

 今回のムービーは、まだまだ元気な団塊の世代であるとか、その下の世代、団塊ジュニアの方々までに、退職後から始まる第2の人生について積極的に考えていただきたい、そのきっかけづくりをしたいと思って、作成しました。余生ということではなくて、新たな人生を積極的に、前向きに楽しんでいただきたいと。そういった方たちをサポートする企業でありたいという気持ちを込めています。

―― ということは、50代のみを狙ったわけでもないんでしょうか。私の世代はどんぴしゃで分かるからいいけれど、10歳若い人が見たらどうなんでしょう。

浅井:保険会社というのとアニメのスーパーヒーローとのコラボレーションって、やっぱりユニークだと思うんですね。

―― ユニークですね。

生命保険の販売には知名度が欠かせない

浅井:日本ではまだ知名度がありませんから、何か他社さんと違う方法で、私たちのメッセージを多くの人に伝えたいという思いがありまして。このアイデアが出たときには、私も含めてうちのマネジメントはみんな「面白い」と思って、ムービーが仕上がるのをすごく期待していました。

―― そうですか、しかし「マジンガー課長」ですよ? ここまで「面白く」作るとは、これは思い切ったなあ、と感じたんですが。

浅井:そう思われますか(笑)。やはり正直、実際にムービーを見るまでは、「いったいどんなふうに仕上がるんだろう」というのは、口には出していませんけど、社内にもあったと思います。私も「これはクオリティーが問われる」と思ってましたが、一目、完成版を見て「これなら大丈夫」と確信しました。公開以来社内でも評判になっています。マニュライフグループ全体のイントラネットにムービーが掲載されましたら、世界中から反響が。

―― どんな反響でした?

浅井:「世界中のオーディエンスにメッセージが届けられるユニークな方法だ」という声がありました。多いのは本当に個人的なコメントですね。放映当時、見ていたんでしょうね。海外からの反響も公開と同時にありまして、海外のアニメファンサイトで取り上げられたらしく、英語での好意的なコメントがYouTubeやFacebookにばーっと寄せられたんですね。ですから急遽、英語の字幕バージョンを作って(こちら)。

―― ところで浅井さんご自身は「マジンガーZ」は知ってらっしゃった?

コメント2

「(Yが)キーパーソンに聞く 」のバックナンバー

一覧

「マジンガー課長、早期退職の理由」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授