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「ソニーの使命は大賀時代で終わっていた」

プレステ生みの親・丸山茂雄が語る迷走の裏側(中)

2016年5月17日(火)

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 戦後間もなく発足し、かつては世界に驚きを与え続けたソニーが、今も苦しみ続けている。業績は回復してきたものの、国内外で圧倒的なブランド力を築いた面影は、もはやない。日本人に希望をもたらしたソニーは、どこで道を誤ったのか。長くソニーの歩みを見た経営幹部が、今だからこそ話せる赤裸々なエピソードとともに、ソニーの絶頂と凋落を振り返る。あの時、ソニーはどうすべきだったのか。

 連載1回目は、現在のソニー社長兼CEO(最高経営責任者)の平井一夫氏が経営者として頭角を現すきっかけを作った人物の証言からスタート。ソニー・ミュージックエンタテインメント社長やソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)会長などを歴任した丸山茂雄氏が語る。今回はその中編(前編は「ソニー社長を引き受けた平井さんは軽率だった」)。

聞き手は日経ビジネスの宗像誠之。

丸山 茂雄(まるやま・しげお)氏。
1941年8月、東京都生まれ。66年早稲田大学商学部卒業後、読売広告社に入社。68年CBS・ソニー(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)入社。88年にCBS・ソニーグループ取締役。92年にCBS・ソニーがソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)に社名変更し、SME副社長に。93年にソニー・コンピュータエンタテインメント(現ソニー・インタラクティブエンタテインメント)を、SMEとソニーの合弁で設立し、副社長に就任。97年にSME副会長。98年2月にSME社長に就任。1999年にSCE副会長。2000年12月にSMEJ取締役へ退く。2001年にSCE会長。2002年にSMEを退職し、SCE取締役へ退く。2007年にSCE取締役を退任(撮影:陶山 勉、以下同)

ソニーにはウォークマンなど、世界中で一世を風靡した製品を生み出してきた歴史があります。その点で日本人にとってソニーは特別な会社だと思いますし、それだけソニーの経営は難しいようにも感じます。

丸山氏(以下、丸山):ソニーという会社の経営の難しさと凄さは、一つか二つのヒット商品があるかないかで、売上高や利益が大きく変動しちゃうことなんだよ。今は映画や音楽、金融、エレキと、事業ポートフォリオが広がっているから、その影響は昔より小さくなっているけどさ。逆に言えば、それだけ昔のソニーは大したもんだった。

 例えばトリニトロンのテレビが売れたとか、ウォークマンを作って売れたとか。後はCDを作ったとか、プレステを生み出したとか。総合力というよりも、ごくわずかなヒット商品頼みの経営を切れ目なく続けて、ここまで成長してきたんだ。

 少数のヒット商品というよりも、いろんな事業を展開して総合力で成長してきたプレーヤーが多い日本の電機産業の中で、ソニーは異質な存在だったわけだ。

 1種類の商品がバカ売れして何兆円も売り上げてきたソニーのような会社は、日立製作所のような総合力の経営というわけにはいかない。「これがいけるんじゃないか」「これが当たればソニーはまた大きくなる」という、盛田さんや大賀さんみたいな抜群の先見性があって、鼻の効くカリスマが頑張らないと経営できない会社だったんだよ。

 けれど平井さんだけじゃなくて、大賀さんの後のソニーの経営者って、そういう能力がなかったよね。大賀さんは「鼻が効かないやつはダメだ」ってよく言っていたんだよ。創業者世代は、鼻が効く経営者をうまくつないできたけど、大賀さんの後はそうじゃなくなった。

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「「ソニーの使命は大賀時代で終わっていた」」の著者

宗像 誠之

宗像 誠之(むなかた・せいじ)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日本経済新聞社産業部、日経コンピュータを経て、2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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