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失敗して死なないかぎり、その分、必ず強くなる

火を噴く実業家 KISSジーン・シモンズのビジネス塾(第2回)

2016年6月21日(火)

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派手なフェイスペイントに、火を噴くパフォーマンス。1970年代初頭にデビュー以来、ヒット曲を連発し、現在に至るまでハードロックの頂点に君臨し続けるロックバンドKISS。その創設メンバーのジーン・シモンズは、アーティストとしてだけでなく、スゴ腕の実業家としても知られている。ブランド・アイデンティティーを熟知し、バンドの象徴であるフェイスペイントをいち早く商標登録して、ビジネス化した先駆者だ。現在までに、ライセンスした商品は、コミック、アクションフィギュア、テレビゲームからコンドーム、棺桶に至るまで5000アイテム以上にのぼる。また、プロのスポーツチーム、レストラン・チェーン、金融ベンチャー、レコードレーベルなどの事業も手がける。そうした経験を踏まえて昨年、これから起業を目指す人たちに向けて書籍『KISSジーン・シモンズのミー・インク~ビジネスでドデカく稼ぐための13の教え』を執筆した。ロサンゼルス・ビバリーヒルズの豪邸に住むジーン・シモンズ氏を訪ねて、インタビューし、実業家としての素顔に迫った。今回のテーマは「失敗とのつきあい方」。

(聞き手は、音楽プロデューサーの田端花子氏)

ジーン・シモンズ
ロックバンド、KISSのベーシスト、ボーカリスト。1949年イスラエル・ハイファ生まれ。母親のフローレンスさんはナチスの強制収容所のサバイバー。58年に母親とともに米国に移住。当初英語がまったく話せなかったが、テレビやマンガを通じてマスターしたという。ビートルズにあこがれ、学生時代に音楽活動を開始。70年代初頭、ポール・スタンレーとKISSを結成。シングル、アルバム総売り上げは1 億3000万枚超にのぼり、現在も活動を続けている。実業家としても知られ、キャラクタービジネス、ブランドビジネスの可能性にいち早く気づき、ライセンス商品、権利管理、分配などを自ら担当。音楽関連以外にも数々の事業を手がけている。2016年10月13日~31日ラフォーレミュージアム原宿にて「KISS EXPO TOKYO 2016 ~地獄の博覧会~」の開催決定。

KISS結成の直前、ポール・スタンレー(編集部注:KISS創設メンバーの一人で、ジーンの盟友)とウィキッド・レスター(Wicked Lester)というバンドを組んでいたが、早々に解散して、KISSを結成しました。早々と見切った理由は何か? そこからどんな教訓を得たのか?

ジーン・シモンズ(以下、ジーン):何をやるにしても失敗はある。どれが失敗かを早く悟り、失敗から学び、即対策を考えアクションに移す必要がある。Wicked Lesterは、レコード会社との契約はあったけど、ポールも私も失敗したと早いうちに認識したんだ。何が失敗か? メンバーと音楽のディレクション。バンド名もそうだ。売れる名前じゃない。ポールと私は、何となくそれに気づいてしまっていた。そしてこれはバンドの根幹にかかわる失敗だった。だからこそ、根本的なところから変えた。つまり解散したんだ。あのままWicked Lesterを続けていたら、シングルヒットの一つや二つは出たかもしれない。でも、KISSほどの成功にはなり得なかった。

 KISSも失敗は多かったが、特に初期のころはアルバムが売れなくてとにかく売れるまで作り続けていたけど、KISSのコンセプト自体は間違っていないという直感はあった。だからこそ、KISSは続けられた。バンドにおける失敗で一番学んだことは、失敗を恐れず、失敗を認識し、失敗から学ぶことだよ。

一般にバンドで成功する確率はかなり低い。KISS結成までに、数々の仕事をこなして貯金が2万3000ドルあったそうですが、KISSで失敗したときのことを考えていたのか?

ジーン:失敗したときのための貯金じゃないよ。私は、幼いころから、少しでも収入があったらそれを使い果たさず貯めておく習慣がついていた。自分の生活は自分で守らなければならなかったから、常にいくつかの仕事を持っていたし、万一ひとつの仕事がダメでも収入源が途切れないように工夫していた。そしてKISSを始めたとき、この貯蓄がいかにアーティストに自由を与えてくれるかを痛感した。誰にも指図されず、自分たちの信じる音楽や方向性を貫き大きな博打を打てることは、デビュー間もないアーティストとしては稀なことだと思う。

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「失敗して死なないかぎり、その分、必ず強くなる」の著者

田端 花子

田端 花子(たばた・はなこ)

音楽プロデューサー

ソニー・ミュージックエンタテインメント、エグゼクティブ・プロデューサー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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