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すべてのアイデアを可視化する

第14回 「正しい」ブレインストーミング、出来てますか?(その3)

2016年5月11日(水)

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前回までのまとめ…「正しい」ブレインストーミングのルール

 前回までの連載で、私たちは米国のIDEO社による「ブレインストーミング7つのルール」のうち、

①価値判断は後回しに
②ワイルドなアイデアを促す
③他人のアイデアの尻馬に乗る
④数を求める
⑤一度に一人が話す

という5つのルールについて学びました。

話が横道にそれると流れを止めてしまう

 今回は、7つのルールのうちの残る2つのルールについて学んでブレインストーミングのルールを全てマスターするとともに、実際にブレインストーミングを行う上での注意点についてもお話しします。

⑥テーマに集中する

 いくら①から⑤までのブレインストーミングのルールを守っていても、ときには議論が横道にそれてしまうこともあるでしょう。確かに、横道にそれた話から価値あるアイデアや情報がもたらされることもあるかもしれません。しかし多くの場合、話が横道にそれると、ブレインストーミングの生産性を下げ、流れを止めてしまいます。

 このため、対象としているテーマにグループの議論を集中させるために、以下のような事態が起きないよう、注意しなくてはいけません。

テーマに集中するためにしてはいけないこと
①議題から議論がそれ、注意散漫である
②雑談する
③その場でアイデアの価値を分析する
④アイデアを選別する

 注意が散漫になる状態を最小限にするために、議論中に気になったものや、テーマとは関係ない提案や質問などを記入しておくための、メモ用紙やホワイトボードを用意しておくといいでしょう。そうすれば雑念を頭の外に出し、後で振り返るときまで記録しておくことができます。

 また、ファシリテーター(進行役)は、議論が盛り上がらず低調になってきたら、テーマの範囲内で新分野へと話題を変えるべきでしょう。

 もし議論が失速したら、短い休憩を取ったり、セッションを次の日に持ち越してもいいでしょう。ブレインストーミングは、繰り返し行うことも可能です。重要なテーマであれば、二回以上実施するのもいいでしょう。

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「しゅんぺいた博士と学ぶイノベーションの兵法」のバックナンバー

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「すべてのアイデアを可視化する」の著者

玉田 俊平太

玉田 俊平太(たまだ・しゅんぺいた)

関西学院大学経営戦略研究科教授

博士(学術)(東京大学)。経済産業研究所フェローなどを経て現職。イノベーションの研究者。監訳に『イノベーションへの解』(翔泳社、2003年)、『イノベーションのジレンマ』(翔泳社、2000年)など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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