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「イノベーションは『技術革新』ではありません!」

【第0回】 本題に入る前に、ちょっと長い自己紹介から…

2015年7月1日(水)

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 みなさん、はじめまして。関西学院大学ビジネススクールの副研究科長をしております玉田俊平太(たまだ・しゅんぺいた)と申します。「変な名前だな」と思われたあなた、その通りです。おかげで小さい頃は一方的にからかわれ、強い子になることができました。

 「ずいぶん古風な名前だな」とお感じになった方、確かに時代劇の主人公、月形半平太とは一文字違いです。「イノベーション論の泰斗であるシュムペーターと同じ名前なんて、きっとペンネームに違いない」と思ったあなた、違います。本名です。父が一橋大学で経済学を学び、長男が生まれたときに勢い余って付けてしまった名前です。

 お陰で海外の学者に自己紹介すると「祖先はオーストリア人か?」、「タマダとシュムペーター、どっちが名字だぃ?」と話が10分は転がり、名前を覚えてもらえるので、今では父に感謝しています。

バイオブームに乗っかって後悔

 ただ、米ハーバード大学に留学していた頃、そこで教授をしていた本当のシュムペーターを敬愛してやまない、国際シュムペーター学会初代会長のフレデリック・M・シェーラー先生からは、「あなたを敬称なしでシュムペーターと呼ぶのははばかられるので、Mr.タマダと呼ばせてもらう」と言われてしまいましたし、ビジネススクールのマイケル・ポーター先生は私がネームカードに"Schumpeter"と大書しているのを見て苦笑しておられました。

 偉大な経済学者の名字を名前にもらった不幸な子供、その後はグレて理科系に進学してしまいます。それはそうでしょう、大経済学者の名前を付けられた子供が、どんな顔をして経済学部に進学すればいいのでしょう…? 私が通った東京大学は、入試のときには進路が細かく分かれておらず、2年生のときに「進学振り分け」というものでどの学部に属するのか決まります。

 私はミーハーだったので、バイオブームに乗っかって農学部農芸化学科(現:生命化学・工学専修)の酵素学研究室に所属し、卒論を仕上げました。研究室に所属して分かったことは、世間で華々しく取り上げられているバイオの研究というのは、実は地味で単調な反復作業の連続だということです。私は悩みました。このまま一生、白衣を着て試験管や計測器やマウスと一緒に一生を過ごすのかと・・・。

 そんなときに思い出したのが、高校時代に読んだ城山三郎の『官僚たちの夏』でした。国を良くしようと志を燃やす青年官僚達が、意見の対立はあるものの切磋琢磨しながら政策を競い、あるものは志半ばで病に倒れ、戸板に乗って運ばれていく…。

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「しゅんぺいた博士と学ぶイノベーションの兵法」のバックナンバー

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「「イノベーションは『技術革新』ではありません!」」の著者

玉田 俊平太

玉田 俊平太(たまだ・しゅんぺいた)

関西学院大学経営戦略研究科教授

博士(学術)(東京大学)。経済産業研究所フェローなどを経て現職。イノベーションの研究者。監訳に『イノベーションへの解』(翔泳社、2003年)、『イノベーションのジレンマ』(翔泳社、2000年)など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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