• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

商業的に勝てなければイノベーションではない

第1回 「技術革新」では物足りない理由

2015年7月15日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

電球のイノベーションの秘密、知っていますか?

 着想転換、技術回天力、爆流、快革、改新、創発・・・第0回が掲載されたその日のうちに、多数の方から「イノベーション」の新しい日本語訳をご提案いただきました。ありがとうございます。「MBAものはやめていただきたい」といった厳しい御意見もいただきました。

 確かに私はビジネススクールの教員ですし、皆さんが関西学院大学にお越しいただくことを心よりお待ちしておりますが、日経ビジネスオンラインに連載させていただくからには、読まれるだけの価値あるものをご提供したいと思っておりますので、飽きるまでお付き合いください。

イノベーションの語源

 イノベーション(innovation)という英語はイノベート(innovate)という動詞の名詞形で、その語源はラテン語のインノバーレ(innovare)です。innovareの中にはnova(新しい)という言葉が入っていることからも判るように、インノバーレの意味は「何かを新しくする」です。

 イノベーションはその名詞形ですから、イノベーションという言葉を語源から解釈すれば「何かを新しくすること」となります。

 そういう意味では、新しいアイデアを初めて創り出すインベンション(invention:発明、創案)という言葉とよく似ていますが、後述するように、現在では多くの学者の議論により、イノベーションの条件として、(1)アイデアが新しい(=発明)だけでなく、(2)それが広く社会に受け容れられる(=商業的に成功する)、の両方が必要だ、というのが定説になっています。

インベンション(発明)とイノベーションの違い

 あるアイデアに新規性があれば、その発明を書面にして特許庁に出願すれば特許はもらえるかもしれません。しかし、特許がもらえたからといって、そのアイデアを盛り込んだ商品が商業的に成功を収めるとは限りません。

 事実、E.マンスフィールドが行った米国大企業のプロジェクトのケーススタディによれば、調査したプロジェクトが技術的に成功した確率は80パーセントもあったものの、それらの技術的に成功したプロジェクトが商業的にも成功した確率はわずか20%に過ぎなかったそうです。

コメント4件コメント/レビュー

技術が新しくなるだけでなく顧客に必要とされるまでの道筋も意味として入るとしたらそのまんま「技術需要変革」とか「技術需要覚醒」とかなんでしょうか?
長いですね。(2015/07/17 14:59)

「しゅんぺいた博士と学ぶイノベーションの兵法」のバックナンバー

一覧

「商業的に勝てなければイノベーションではない」の著者

玉田 俊平太

玉田 俊平太(たまだ・しゅんぺいた)

関西学院大学経営戦略研究科教授

博士(学術)(東京大学)。経済産業研究所フェローなどを経て現職。イノベーションの研究者。監訳に『イノベーションへの解』(翔泳社、2003年)、『イノベーションのジレンマ』(翔泳社、2000年)など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

技術が新しくなるだけでなく顧客に必要とされるまでの道筋も意味として入るとしたらそのまんま「技術需要変革」とか「技術需要覚醒」とかなんでしょうか?
長いですね。(2015/07/17 14:59)

せっかく訳語を募集したんですから、最もいいと思うものを選んで使い、使うことで世に広めるべきではないでしょうか。「イノベーションとインベンションの違いは . . . 」なんて日本語はパッと見てなんのことか分かりにくいでしょう?■もし、どうも適切な訳語が見つからない、英語のニュアンスを完全に表す日本語じゃないと駄目だ、と思っていらっしゃるようでしたら、それは発想が逆です。そう的外れではない日本語を選んで使い続けていくうちに、その言葉が適切な意味やニュアンスを帯びてくるのです。言葉そのものが単独で意味を決定するのではなく、文脈が言葉の意味を決めるのですから。どんな新語も、出来たばかりの頃は違和感があったはずです。あるいは、古い言葉を新しい意味に使うこともありますが、最初は「その言葉は本来そういう意味ではない」という反発もあったはずです。(明治時代に大量に作られた「自由」とかそういう新語の歴史を調べてみてください。)(2015/07/15 12:32)

所謂、どんなに素晴らしいシーズもニーズに変わらなければイノベーションとはならないと言うことですね。日頃から思っていたことです。商業的に「勝つ」と言う言葉に違和感を感じてはいますが、SONY社がウォークマンで携帯型音楽再生機を作っただけでなく、音楽を外に持ち出す「場」を作ったことがイノベーションなのではと考えています。(2015/07/15 11:52)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

面白い取り組みをしている会社と評判になれば、入社希望者が増える。その結果、技能伝承もできるはずだ。

山崎 悦次 山崎金属工業社長