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名門私立と雑草公立、革新を起こすのはどっち?

第8回 イノベーションに必要な4タイプの人材

2015年11月11日(水)

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 前回までのまとめ…人の行く、裏に道あり、花の山

 前回の連載では、一見合理的かつ王道に見える持続的イノベーションの道が、実は敵が多く、総力戦を強いられるレッド・オーシャンだというお話をし、そんな持続的イノベーションよりも破壊的イノベーションを目指す方が賢明だというお話をしました。そして、ブレイクスルーとなるアイデアを出すためには、チームのメンバーは多様である方がよいというお話しもしました。

スタンフォード“バイオデザイン・プログラム”の事例

 デザイン・スクールで有名なスタンフォード大学には、医療機器分野のイノベーターを教育することに特化した「バイオデザイン・プログラム」というフェローシップ・プログラム(給費生制度)が設けられています。

 バイオデザイン・プログラムは2001年の創立からまだ十数年しか経っていないにもかかわらず、既に米国内外でイノベーション人材育成プログラムとしての評価を確立しつつあります。バイオデザイン・プログラムを模したカリキュラムは、米国国内のみならず、シンガポール、インドといったイノベーションに敏感なアジアの国々や、アイルランド、デンマーク、フランス、スウェーデン、フィンランド、スペインといったヨーロッパの国々でも展開されています。

 バイオデザイン・プログラムはこれまで26社のベンチャー企業を輩出し、2013年までに卒業した106名のフェローの43%が起業し、大学の教員や臨床医になった21%のうちの多くがスタートアップ企業のコンサルティングをしているそうです。

 バイオデザイン・プログラムで生み出された技術は15万人以上の患者の治療に貢献し、バイオデザイン・プログラム出身のベンチャー企業はこれまでに計2億ドル以上の出資を受けて500人分の雇用を創出しているそうです。

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「しゅんぺいた博士と学ぶイノベーションの兵法」のバックナンバー

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「名門私立と雑草公立、革新を起こすのはどっち?」の著者

玉田 俊平太

玉田 俊平太(たまだ・しゅんぺいた)

関西学院大学経営戦略研究科教授

博士(学術)(東京大学)。経済産業研究所フェローなどを経て現職。イノベーションの研究者。監訳に『イノベーションへの解』(翔泳社、2003年)、『イノベーションのジレンマ』(翔泳社、2000年)など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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