• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ボーナスが年3回という会社があった!

第1回:ナリカの在庫管理を変えた小集団活動

  • 吉田 耕作

バックナンバー

2015年7月17日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

小集団活動が根付けば、従業員のヤル気の向上と業績の改善が同時に進み、経営者にとっては経営が楽になるという、まさに“一石三鳥”の経営をもたらすという。小集団活動では効果が出にくくなったという声が広がる中、改めて米デミング博士の愛弟子がその効果を分かりやすく解説する。

 経営者の皆様のほぼ全員が、従業員の勤労意欲の向上と同時に業績の改善という一石二鳥の方法がないかと思っておられるでしょう。

 私はこれまで多くの中小企業で、その虫のよいとも思える願いを小集団活動によって成功させてきました。ここではその実例の内で、最も分かりやすい例を示してみましょう。

 東京・千代田区に本社を置くナリカは従業員約80名の、理科の教材を学校に納入する販売会社です。顕微鏡から人体の骨格模型など、学生時代に理科室で見かけたような様々な物品を取り扱っています。

 この会社は1999年に我々の小集団活動に取り組み、5チーム、計32名で初めて参加しました。大雑把にいうと、各小集団は大体週に1回ミーティングを持ち、毎月1回コンサルタントからの指導を受けながら、6カ月かけて職場の問題を解決し、その最後には全社的な発表会を開きます。

 現在は第27期で、今までに130チーム、延べ1042人参加し、成果は会社の業績向上に著しく貢献してきました。

 参加者は現場の従業員だけではなく、社長以下、役員が率先してチームをつくり毎回参加しているのです。

 会社の広い分野でこの小集団活動が行われてきました。

ボーナス年3回と勤労意欲向上

 この会社には利益がある一定の水準を超えると、その超過分の3分の1は決算賞与として従業員に支給するという規定があります。そして、過去何回もボーナスを年3回支給しているのです。数年前には3回目のボーナスがなんと16カ月分を超えたこともありました。

 そのため従業員の勤労意欲は非常に高く、経営陣側から「一生懸命働け」などというプレッシャーはありません。誰一人としてリストラにあっておらず、女性は出産後、1年間休暇を取っても元の職に戻れるため、安心してしっかり働いてくれています。

 しかもこの小集団活動は経営者にとって、経営が楽になるという一石三鳥の方法なのです。最近では、各チームはほとんどセルフマネージドチーム(自主的で自律的なチーム)と言ってもいいぐらいで、従業員が自主的に動き、新しい提案を持ってくるほどです。

モーニングオヤジチーム頑張る

 同社の面白いチームを紹介しましょう。

 アダモニ(アダルトモーニングオヤジの略)というチームは「月次決算を目指して~出荷頻度順に棚番のフロア変更」というテーマに取り組んでいます。月次決算で棚卸に関していろいろの問題があるのを、何とか解決したいとチームを組みました。

 このチームは2001年10月に5名でスタートし、のちに1名が加わりました。

小集団活動でのブレーンストーミングの様子

 このチームはもともと、正確な在庫金額の把握と在庫管理を目指していました。しかし、棚卸などの繁忙期には、棚から製品を取り出す作業に時間がかかり、どうしても誤りが多くなるという問題が浮かびました。

 

コメント0

「一石三鳥の経営」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

グローバル市場でいい仕事をしたければ、まず「世界に通用する見識」を磨くことだ。

中谷 巌 「不識塾」塾長、一橋大学名誉教授