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【198】最強の恋敵に勝つ方法を教えよう

2016年2月13日(土)

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好きになった女性は死んだ恋人を想い続けています

Q交際をしている女性に別れを告げられました。理由を聞いたところ、過去に交際していた男性と死別しており、その男性を忘れることができないとのことです。それ以来、友人としての付き合いになったのですが、彼女を幸せにしたいという思いは変わりません。時間が解決してくれるのを待つしかないとも思いますが、このままでいいのかという不安もあります。最強のライバルに勝つ妙案を授けていただけますと幸いです。

(28歳・男性)

ミツハシ:なるほど、これは手ごわい恋敵ですね。

シマジ:「もっとも永くつづく愛は、報われぬ愛である」というモームの言葉を彷彿とさせるな。この場合は、一旦は実った恋ではあるが、その相手がこの地上から姿を消してしまったわけで、その喪失感たるや大変なものだろう。相談者の想い人にとって、死別した恋人は永遠に優しく素敵なイケメンのままだ。決して彼女を傷つけるようなことはしないし、嘘をつくことも、約束を破ることもない。こりゃあ、最強の恋敵だな。いや、これは最強というより無敵だ。はっきり言って相談者に勝ち目はない。

ミツハシ:だから、諦めろとは言いませんよね。

シマジ:もちろんだ。こういうときはどうするか。ミツハシ高弟なら分かるだろう。

一緒に墓参りをして、一世一代の大芝居を打つんだ

ミツハシ:「パラダイムを変えなさい」ですよね。この場合だと、無敵の相手に勝とうなんて思うから八方ふさがりになる。ならば、負ければ道が開けるかもしれない。負けて勝つ方法ですね。うーん、どうすればいいだろう?

シマジ:分からないか? ミツハシはもっと修行が必要だな。答えは墓参りだよ。

ミツハシ:墓参りですか?

シマジ:キミの友人として、ぜひ亡くなったキミの恋人のお墓参りをさせてくれと頼むんだ。これは相談者の人生を左右するかもしれない一大事だ。もしかしたら彼女は嫌がるかもしれないが、何としても一緒に墓参りをするんだ。そのためなら、俺の名前を使ってもいい。「ぼくが私淑するある作家が、よい人生を歩むために、尊敬する人の墓にお参りしなさいと言っていてね。キミがそこまで愛した男性なら、間違いなく素晴らしい人のはずだ。ぜひ墓前で手を合わさせてほしい」と必死に頼むんだ。

 首尾よく一緒に墓参りができることになったら、一世一代の大芝居を打つ。大きな声で自分の名前を名乗り、墓に向かって恋敵がそこにいますがごとく話しかけるんだ。

 「○○さん、初めてお目にかかります。僕は彼女を心から愛しています。でも彼女の心はまだ○○さんにあります。亡くなってもなお彼女に愛され続けているあなたを、僕は嫉妬するより尊敬します。でも、そろそろ彼女の心を自由にしてあげてくれませんか。○○さんに約束します。僕はあなたの分まで彼女を大切にします。どうか、僕をあなたの後継者として認めてください」

 こう言ったら、しばし瞑目して墓からの声に耳を傾ける。そして彼女に振り返ってにっこり笑って、「僕には○○さんの答えが聞こえたけど、キミはどうだった」と尋ねるといいだろう。

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「【198】最強の恋敵に勝つ方法を教えよう」の著者

島地 勝彦

島地 勝彦(しまじ・かつひこ)

コラムニスト

「週刊プレイボーイ」の編集長として同誌を100万部雑誌に。各誌編集長を歴任後、2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はコラムニスト。シガーとシングルモルトとゴルフをこよなく愛する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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