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【216】脳みそは最後まで性欲と食欲を捨てない

2016年3月12日(土)

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88歳の父が結婚すると言います

Q 88歳の父のことで相談です。父はいわゆる旧制高校から帝大を出て、一部上場企業で役員を務めた極めて真面目な男です。10年前に母に先立たれるまでは飯も炊けない「大正男」でしたが、一人住まいを始めてからは結構料理もうまくなり、それなりに健康的な生活をしていました。しかし寄る年波には勝てず、2年前から介護付き老人ホームに入りました。先月体調を崩して入院、ようやく退院しホームに戻り見舞いましたが、なんと「長男のお前だけに言う。結婚しようと思う。相手はリハビリ担当のお嬢さんだ」と…。車椅子生活の父が、です。驚いて言葉も出ませんでした。島地さん、どう対処すべきでしょうか。

(59歳・男性)

ミツハシ:この相談を最初に読んだときには思わずニヤっと笑ってしまいましたが、実はかなり重い内容ですよね。

シマジ:高齢化の進んだ日本では、この相談者のような悩みに直面している人は多いと思うね。これからも医学はさらに進歩するだろう。決して笑いごとではなく、ますますこういう悩みを抱える人は増えるだろう。

 これは俺の先輩の経験談だが、先輩のお父さんが90歳を迎えたときに、この相談者と同じように、父親から「結婚しようと思う」と打ち明けられたそうだ。そのお父さんも帝大を卒業して有名企業で副社長まで務めた人でね。田園調布の豪邸に住んでいた。スポーツクラブに通う元気な人で100歳まで生きられたそうだ。

はっきり言うほうがいいのかもしれないな

ミツハシ:よく似ていますね。

シマジ:この相談を読んだときに俺もちょっと驚いた。さて、先輩のお父さんだが、「お前に相談したいことがある」と重々しく口を開き、「わしは結婚したい。相手は趣味の仲間で、いい仲になった」と打ち明けた。相手は50歳くらいだったらしく、先輩はその場に土下座して「お父さん、それだけは思いとどまってください」と頭を下げたそうだ。そして「遺産相続が複雑になり、下手をしたら大きなトラブルを招きかねません」と必死で訴えた。

ミツハシ:正直に本心を伝えたわけですね。

シマジ:こういうときは、はっきり言うほうがいいのかもしれないな。お父さんは、しばらく黙考し、寂しげに「考えておく」と答えた。結局、それ以降、先輩の父親がその話を持ち出すことはなかったそうだ。

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「【216】脳みそは最後まで性欲と食欲を捨てない」の著者

島地 勝彦

島地 勝彦(しまじ・かつひこ)

コラムニスト

「週刊プレイボーイ」の編集長として同誌を100万部雑誌に。各誌編集長を歴任後、2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はコラムニスト。シガーとシングルモルトとゴルフをこよなく愛する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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