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【262】父親をバーに連れて行き、語り合いなさい

2016年5月21日(土)

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高齢の祖母を頼る無気力な父にどう対処すればいいですか

Q  父のことで相談させて下さい。今年で61歳になる父は私が中学生の時に母と離婚しました。母は再婚もして心理学の勉強をしに大学院に通うなど精力的に暮らしているのに対し、離婚して以来父はずっと独り身で、自営していた会社も経営難で廃業し、今年で93歳になる私の祖母(父の母)宅に転がり込んでいます。たまに父に会うと決まって自分の人生を悲観し、私の母に対する恨みを怨念のように話してきます。昔のことは忘れて父には新しい人生を歩んでほしいのですが、何を言っても無気力なままです。60歳を越えて自分の母の厄介になり、未だに昔のことを女々しく愚痴る父が情けないです。どうすれば父は変わってくれるのでしょうか。

(26歳・男性)

結構、深刻な相談かもしれないな

ミツハシ:93歳の母親を頼る61歳の男ですか。大変失礼な言い方ですが、ちょっと気持ち悪いですね。

シマジ:うーん、これは結構、深刻な相談かもしれないな。おばあちゃんは93歳ということだから、この状態がそう長く続くわけではない。おばあちゃんにもしものことがあったら、相談者の父親は無気力な独居老人だ。たぶん、料理や洗濯なんかの身の回りのことをおばあちゃんにやってもらっているのだろうから、毎日の食事にも困るんじゃないか。おばあちゃんの年金も頼りにしているだろうから、経済的にも困窮するかもしれない。そうなったら、この無気力オヤジは「助けてくれ」と言って、相談者のところに転がり込んでくるかもしれん。

 相談者に兄弟姉妹がいたとしても、昔のことを愚痴るばかりの父親との同居はフラストレーションが溜まるだろうから、みんな押し付け合いになるかもな。相談者が独身だとしたら、好きな女との結婚にも障害となりかねない。これは何としても、父親に変わってもらうしかないね。

ミツハシ:「何を言っても無気力なままです」と書いていますから、相談者はこれまでに父親に意見をしてきたのでしょう。それでも変わらなかったとしたら、どうすればいいと思いますか。

シマジ:おばあちゃんと共同戦線を張るべきじゃないか。おばあちゃんだって、自分がいなくなった後の息子が心配なはずだ。相談者は、自分の懸念をおばあちゃんに伝えて、父親の自立を促すように協力してもらうといい。

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「【262】父親をバーに連れて行き、語り合いなさい」の著者

島地 勝彦

島地 勝彦(しまじ・かつひこ)

コラムニスト

「週刊プレイボーイ」の編集長として同誌を100万部雑誌に。各誌編集長を歴任後、2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はコラムニスト。シガーとシングルモルトとゴルフをこよなく愛する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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