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【281】嘘を承知で騙されてやる寛容さも必要だ

2016年6月25日(土)

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リーダーとしての心得をおしえてください

Q

 私は現在2代目経営者の見習いですが、そろそろ世代交代の時期が近付いてきております。職場には自分よりも先輩もいれば、後輩もおります。いろいろな意味で個性的な人の集合です。その人たちをまとめあげて、事務所をさらに発展させていかなければならないとの使命感を毎日感じております。「週刊プレイボーイ」の編集長として100万部を達成された島地さんは、当時個性的かつ優秀な編集者たちをまとめあげて目標を達成されたことと思いますが、その秘訣を教えていただけませんでしょうか?特に、優秀な編集者の方々の能力を最大限引き出す術を是非伝授ください。よろしくお願いします。

(42歳・男性)

シマジ:俺は「週刊プレイボーイ」の編集長時代、会社の自分のデスクで1冊の本も読まなかったんだ。出版社の社員にとって本を読むことは仕事の一部だし、部長くらいに出世すると、現場に出ずに自分のデスクでずっと本を読んでいるような奴もいるものだが、俺は部下たちの前で本を読むことは一切なかった。

ミツハシ:はあ。

俺は本を読む姿も寝ている姿も部下に見られたくなかった

シマジ:どうしてもすぐ読みたい本があれば、会社の外に出て部下たちが絶対にやってこない場所で読んだ。それでも読み切れないときは、早朝に目覚まし時計をセットし、早起きして読んだ。 知っている人間の前で本を読むというのは、俺にとってオナニーを見られるのと同じくらい恥ずかしいことなんだ。

ミツハシ:私もその気持ち分かります。

シマジ:読んでいる本というのは、自分の関心や興味の所在を雄弁に物語るからね。自分の知識や知力、センスなんかも明らかにしてしまう。「何だ、いつも偉そうなことを言っているくせに、編集長はこの程度の本を読んでいるのか」と思われるのもシャクじゃないか。

ミツハシ:高尚な本や難解な本を読んでいたとしても、「これ見よがしにあんな本持ち歩いちゃって」と陰口を叩かれているんじゃないかと思っちゃいますしね。まあ、考えすぎなんでしょうが。 ところで、人前で本を読まない話と今回の相談がどうつながるのでしょう。

シマジ:あとでちゃんとつながるから心配するな。

 本を読む姿も見られたくなかったが、俺は寝ている姿というのも部下に見られたくなかった。「週刊プレイボーイ」編集長時代、校了明けの編集部には、朝まで徹夜仕事をしていた部下たちが何人もソファーや自分のデスクの椅子で爆睡していたものだが、俺は絶対に部下に寝顔を見せなかった。睡眠不足の中、特集記事の原稿が上がってくるのを待つときなどは、うっかり寝顔を見られないように、原稿を書き上げたら電話を寄越せと言って、女の家で寝かせてもらっていた。

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「【281】嘘を承知で騙されてやる寛容さも必要だ」の著者

島地 勝彦

島地 勝彦(しまじ・かつひこ)

コラムニスト

「週刊プレイボーイ」の編集長として同誌を100万部雑誌に。各誌編集長を歴任後、2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はコラムニスト。シガーとシングルモルトとゴルフをこよなく愛する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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