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【19】日本一短くて美しい会話だねと開高さんは言った

2015年9月19日(土)

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緊張のあまり、顔が赤く染まり声が震えてしまいます

Q私は自分でもイヤになるくらい、あがり症です。取引先のエライさんはもちろん、上司(部長)と話す時も、緊張のあまり頭の中は真っ白になってしまいます。会議で発言する時などは、心臓は早鐘を打ち、顔は真っ赤に染まり、声の震えが止まりません。女性と話をする時も同じ症状に見舞われます。このままでは、会社の中で馬鹿にされ続けるでしょう。結婚もできないかもしれません。生きていく自信を失いそうです。どうしたら、もっと普通に話せるようになりますか。助けてください。

(29歳男性)

人生の勝利者とは己のコンプレックスを武器に変えられた人間だ

シマジ:29歳の相談者よ、君はどもる苦しさを知るまい。俺はどもりなんだ。頭に浮かんだ素敵な表現が、音になってくれないんだ。これは辛いぞ。ちゃんと言葉が出てくるんだから、声が震えたり、顔が赤くなったりするくらい何でもない。顔を真っ赤にして一生懸命しゃべれば、優しい正直者に見える。世渡りに便利なくらいだ。

 こうしたコンプレックスは多かれ少なかれ必ず誰にでもある。そして、人生の勝利者というのは己のコンプレックスを武器に変えられた人間だ。

アソシエ:シマジさんはどんなふうに武器にしているのですか。

シマジ:女と食事をするだろ。ずっと口説いていって最後にこう締めくくる。

 「お、俺が、きっ、君をどれくらい素敵だと思っているか、も、もっともっと君に知ってもらいたい。伝えたい言葉は頭の中に渦巻いているんだが、それが、し、舌の上で死んでいくんだ。ざ、残念でならないよ」

 これで何人もの女が落ちた。

アソシエ:そこまで行くと武器というより凶器ですね。

シマジ:インタビュアーとしても、どもることは強みなんだ。俺がどもりながら話すだろ。そうするとインタビューを受ける側は安心する。特にインタビュー慣れしていない人は、うまく自分の思いを伝えられるだろうかという不安を抱えているから、インタビュアーに立て板に水のごとく話されると圧倒され萎縮してしまう。俺のようにつっかえながら訊いてくる相手だと、上手に話さなければというプレッシャーから解放されて、気楽に話せるようになるらしい。

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「【19】日本一短くて美しい会話だねと開高さんは言った」の著者

島地 勝彦

島地 勝彦(しまじ・かつひこ)

コラムニスト

「週刊プレイボーイ」の編集長として同誌を100万部雑誌に。各誌編集長を歴任後、2008年11月集英社インターナショナル社長を退き、現在はコラムニスト。シガーとシングルモルトとゴルフをこよなく愛する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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