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林修先生から学んだ挑戦者を応援すること

第6回:“第2創業期”迎え代表交代、突破力からマネジメントへ

2015年12月10日(木)

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 途上国の貧しい学生にも教育の機会を提供しようと、世界中で映像を使った授業を行うプロジェクトを手掛けてきたNPO(特定非営利活動法人)e-Education。

 創業者である税所篤快さんは、「突破力」「破壊力」を武器に突き進んできたが、「5大陸“ドラゴン桜”」をキャッチフレーズにバングラデシュから世界へと飛び出した2012年以降、プロジェクトは広がり対象国は10カ国に。かかわる大学生メンバーも増え、「ビジョン」「マネジメント」が必要な局面に入った。第2創業期にふさわしい体制に整えるため、創業者の税所さんに代わり、三輪開人さんが代表理事に就任する(前回の記事はこちらをご覧ください)。

 大学生の時にインターンをしていたマザーハウスで、私が起業家である社長の山口絵理子さんを横で支える副社長、山崎大祐さんの生き方に感銘を受け、「誰かが起業した時には自分がその横で支え役となりたい」と考えたこと、そしてアツとの出会いに運命的なものを感じ、「彼を隣で支えることこそ、自分の役割だ」と思ったことは第4回で書きました。

 といっても、この時、私が考えた支え役とは、縁の下の力もちとなって起業家を補佐、補助するだけの役割とは少し異なります。

 e-Educationを始めた当時の日記を読み返すと、こんな言葉が出てきます。

 「僕は2番打者になる!!」

 1番打者がヒットを打って塁に出た時には、2番打者である私は送りバントをしてランナーを進める役割が求められます。この時はまさに補佐、補助の役割を発揮することが必要となります。

野球で最も好きな打順は2番でした

 ただし1番打者が三振や凡打に終わり、塁に出ることができなかった時には、2番打者である私はどんどんヒットを打って点を取ることを考えなくてはなりません。支え役といっても、主体性を持ち、リーダーシップを発揮していくべき場面もあると思っていたのです。

 e-Educationプロジェクトをスタートした2010年、復学などの手続きもありアツが帰国した後のバングラデシュでは、JICAの新人海外研修で現地にいた私が、アツに代わってヒットを打ちまくるしかありませんでした。マヒンには「今はオレがe-Educationの代表だと思って指示には全部従ってくれ」と伝えました。

 私がアツとともにe-Education共同代表に就任するのはJICA退職後の2013年11月、単独でe-Education代表理事に就任するのは正式にNPO法人設立の申請を行った2014年7月ですが、実はそのはるか前、創業間もない2010年から、私の中では代表をイメージして動いていた時期もあるのです。

 その後、アツが「5大陸“ドラゴン桜”」というキャッチフレーズを掲げて世界に飛び出して行った時、支え役である私に求められる役割はさらに多様かつ複雑なものとなりました。

 途上国の教育格差解消というミッションに共感し、また同じ大学生であるアツの活躍を見て憧れを抱いた多くの大学生がe-Educationに参画し、各国で独自プロジェクトを進めるようになった結果、e-Educationの対象国は10ヵ国にまで広がりました。組織の規模は大きく、活動の幅は広くなり、「ビジョン」や「マネジメント」が必要になってきたのです。

アツは「突破力」はあるがマネジメントは…

 アツはサッカーで言えば「前へ!前へ!」と突き進むエースストライカー。フィールドを自由に駆け回って点を取ることに持ち味があります。類い希な「突破力」「破壊力」を活かし、誰も予想もつかない豊かなアイデアとスピード感でフロンティアを開拓してきたアツですが、客観的に見て監督のように全体を見て戦略を練ったり適材適所に気配ったりするといったマネジメントが得意なタイプではありません。

 プロジェクトの数やかかわるメンバーの数も増え、何か不測の事態が起きた時、プロジェクトが失敗した時、誰が責任を取るのかという切実な問題も浮上してきました。その役割を負うのはエースストライカーではなく監督やオーナーであるべきです。 

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「バングラデシュのドラゴン桜 二人三脚編」のバックナンバー

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「林修先生から学んだ挑戦者を応援すること」の著者

三輪 開人

三輪 開人(みわ・かいと)

e-Education代表理事

e-Education代表理事。前代表理事の税所篤快とともに同NPOを設立。2013年にJICAを退職してこの活動に専念し、14年より2代目の代表理事になった。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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