• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

ベルサイユ宮殿に負けない「或る列車」

40年前のカボチャを“黄金の馬車”に

  • 木崎 健太郎=日経ものづくり

バックナンバー

2015年9月16日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2015年8月に営業運転が始まったJR九州の「JR KYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」。大分-日田間を2時間半かけて走り、その間にスイーツ付きフルコースが出る2両編成の観光列車だ。デザイナーの水戸岡鋭治氏が、著書「鉄道デザインの心 世にないものをつくる闘い」の刊行記念イベントで「或る列車」や、2013年に運行を開始した豪華寝台列車(クルーズトレイン)「ななつ星in九州」などについて語った。

 ななつ星in九州は3泊4日で1人53万円からと高額ながら、乗車券の抽選倍率が30倍にも達する人気で、乗りたい人がなかなか乗車できない状況が続いている。もっと気軽に乗れる列車としてJR九州が企画したのが「或る列車」だ。2万円で乗車でき、抽選制でないものの、やはり大変な人気を集めている。

 その車両は、実はななつ星並みに費用が掛かった贅沢なものになっている。その経緯を水戸岡氏が説明した。

天才が作った模型の“1分の1”バージョン

 これが一番新しい、『或る列車』の映像です。原信太郎さん(故人、原鉄道模型博物館=横浜市)という、鉄道模型をつくる神様のような人の模型があって、その思いと『或る列車』という名前を頂いて、約40年前の車両をリニューアルして造りました。もともとは、九州鉄道という会社(日本国有鉄道の九州地区における前身)が明治時代に米国メーカーに頼んで造った車両(客車)です。

「JR KYUSHU SWEET TRAIN『或る列車』」の車両

 実は、私は原さんに会ったことはないんです。鉄道オタクではないので、模型にも全然興味がなくて申しわけないんですが、原鉄道模型博物館へ行ってみたときに、感動したんです。すごいものを作る人がいるって。こんなに素晴らしいものを作る人がこの世にいるのか、天才だと思いました。それで、博物館から帰るときにはその模型の“1分の1”を作らせたいって思ったんです。きっとすごい車両ができるって。

 JR九州に帰ってその話をして、唐池恒二社長(当時)が「水戸岡さん1分の1は面白いぜ、話に行こう」って言って、みんなで芦屋のお宅まで行きました。ただ、信太郎さんはコンディションが悪くて出てこられませんでした。家族の方によれば「絵でプレゼンしてくれれば、信太郎が見て良ければOKするのでは」ということだったので、一生懸命絵を描きました。なかなか返事が来なかったんですが、2カ月ぐらい経ったときに、「造ってもよろしい」と連絡がきました。

コメント0

「水戸岡鋭治氏が語る鉄道デザイン」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長