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資産運用、業者だけを儲けさせないためのプロの知恵

2015年10月28日(水)

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 資産運用はよく分からないから避ける、そういう人が多いのではないか? 実は私もそうだった。しかし、仕事で運用をやらされてみて分かった。それでは、もったいない! 資産運用を学べば「良いこと」がたくさんあるのだ。

 老後の年金資金を確保し生活を豊かにするのはもちろん大事な目的だ。それに加えて、圧倒的に広く深く、日本や世界の社会・経済・政治動向が見えるようになる。関心を持って新聞を読み、自信を持って顧客と話せるようになる。

 私が「資産運用はグローバル人財の強力な武器」と考え、教えてきたゆえんだ。ビジネスパースンにとってはまさに一石二鳥なのである。但し、われわれ日本人は長年の資産運用教育不足という大きなハンディを背負っていることは絶対に忘れてはならない。

 不用意に投資を始めたら失敗するだけだ。だから、「初心者なりの判断の軸」を持つことが投資の第一歩だ。そうすれば、売り手・作り手と、買い手の間に健全なる緊張関係が生まれるだろう。そして、投資家は、勝っても負けても学びが得られるはずだ。日々、運用を通じて成長できる。

 本日は、その一助になるべく、「自分が投信を購入するときに何を考えるか?」そのごく一部を箇条書きしてみることにした。プロによる投信選択ハウツーPart1だ。

 あくまで個人的に大切にしている姿勢であり、正解はひとつではないことをお断りしておく。また、プロにしてこれか??とお叱りをいただくかもしれない。しかし、そんなオープンなやりとりから、ともに切磋琢磨できるのがグローバル時代のメリットと信じている。

●プロによる投信選択ハウツーPart1

①長期投資なら信託報酬の影響大
~まずは毎年の手数料を確認する
投信=長期投資にはうそがある。

 長期に保有するときには毎年かかる手数料(信託報酬)の水準が極めて大きなインパクトを与えるからだ。毎年2%費用を支払ったら20年で40%マイナスだ。裏返して言えば、市場の上がりと運用者の腕による超過収益の合算が+40パーセントあって、初めて費用差し引き後でチャラとなるわけだ。ゼロ金利時代にとても高いハードルに感じられる。

 それでは手数料が毎年0.25パーセントならどうか?。20年で5パーセント。これならコストを上回り価値のあがる資産クラスを見つけられそうな気がする。だから、初めに、長期投資するのか、短期の市場のあやを取りに行くのか?投資の腹積もりを決めるのが投資の第一歩なのだ。

 そして、超長期投資を目指すなら、よほど運用者の目利きに自信があるのでない限り、インデックスに連動したコストの低い商品を選ぶほうが良いかもしれない。

過去20~30年の値動きを知れ

②起こりうる最大損失額の覚悟
~過去20~30年の値動きを確かめる

 よく○○シグマで統計的には滅多に起きるはずがない!などとの議論を耳にすると思う。皆さんピンとくるだろうか?確率はしょせん理屈だ。家計マネーを投入しているわれわれ個人にとって大事なのは、もっと分かりやすい肌感覚だ。

 私は、ファンドを買うときに、そのファンドかもしくは類似の市場のインデックスを最低20年、時には30年以上遡ってみるようにしている。そして、もっとも暴落したときに、とれだけの期間で何割落ちたのか、いくつかの危機時の値動きを見て、最大損失の腹を固めるのだ。一方で、いままでもっとも上がったときの上げ幅なども調べておく。上がりを見込むからこそ投資するのだからこれは当然。

 ポイントは長い歴史を振り返れ!だ。私は、商品提供側(運用会社と販売会社)が投資家に長期投資を奨めるのならば、そのファンドの過去の実績を最低20年、場合によっては30年以上見せるべきだと考えている。

 例えば最近流行りの特定業種に絞った株式ファンドであれば、過去のファンド履歴は浅い。しかし、それは言い訳にしかならない。当該業種のインデックスの推移なら長く追えるはずだ。そもそも過去の動向を追えないようであれぼ、そんな切り口でのファンド開発にはかなり慎重でなければならないはずだ。

コメント2件コメント/レビュー

私は今はインデックス投信のみ購入しています。日本株・先進国株・新興国株・日本リート・先進国リートを状況に応じて買い増していく方法です。どれも購入時手数料なしですので、運用方針が長期・短期どちらでも対応可能だと思います。(2015/10/28 14:47)

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「資産運用、業者だけを儲けさせないためのプロの知恵」の著者

岡村 進

岡村 進(おかむら・すすむ)

人財アジア代表取締役

1961年生まれ。1985年東京大学法学部卒。同年第一生命保険に入社し、20年間勤務。2005年スイス系UBSグローバル・アセット・マネジメント入社。2008年から日本法人社長。2013年から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

私は今はインデックス投信のみ購入しています。日本株・先進国株・新興国株・日本リート・先進国リートを状況に応じて買い増していく方法です。どれも購入時手数料なしですので、運用方針が長期・短期どちらでも対応可能だと思います。(2015/10/28 14:47)

長期投資なら販売手数料や毎年かかる信託報酬を確認する は正にその通り。ところが銀行や証券会社の窓口では収益の多様化の美名のもとに、販売手数料や信託報酬の割高な投資信託を売りたがるんですね。アクティブ投資とパッシブ投資のどちらが有利かの議論は尽きませんが、素人が勝ち続けることが難しいことを考慮すれば手数料や信託報酬の割安な投資信託を購入することで、地道に負けない投資を続けることは大切だと思います。(2015/10/28 09:51)

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