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「借金踏み倒し人リスト公表」は中国を変えるか

裁判所サイトに顔写真掲載、規制強化の効果は

2017年2月24日(金)

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 中国語の“老頼”という言葉は、「借金を踏み倒す人」を意味する。それも、借金の返済能力が無い訳ではないのに、勝手な理由をつけて借金の全部あるいは一部を返済しない人を指す。大多数の老頼は借金する時には低姿勢だが、一度借りてしまったら、借りたカネは自分の物と考えて、なんだかんだと理由を付けて返済を渋り、貸手が諦めるのを待つ。それでも諦めないと姿をくらます。なお、老頼には、未払い賃金を延々と先延ばしして支払わない経営者や交通事故を起こしながら被害者に治療費や慰謝料を支払わないまま放置する加害者などの輩も含まれる。

個人も法人も“老頼”が跋扈

 中国の“法院(裁判所)”にはこうした質の悪い老頼を相手取った借金返済を要求する民事事件の告訴が殺到している。裁判所は告訴を受理した後、事件の詳細を調査した上で、原告の要求が正当と認めれば、被告に対して借金の返済を命じる判決を下すことになる。しかし、面の皮が厚い老頼たちは、裁判所の判決など歯牙にもかけず、カネがないから払えないと知らぬ顔の半兵衛を決め込む一方で、返済に充てるべきカネを密かに隠匿してほくそ笑んでいるのである。

 これは中国で事業を行っても同様で、品物を納入したらすぐに代金を支払うと約束していながら、容易には支払ってくれないことが多い。代金の支払いを先延ばしすればするほど、社内の業績評価は高まるのだそうで、「支払いを受けたければ値引きしろ」だの、「部品を無償供給しろ」だのと駄目元の要求を出し、全て拒否されたのを確認してから渋々支払いに応じることが多い。中国企業にはこのように支払いを半年でも1年でも先延ばしできて初めて一人前という伝統的な観念があるのかも知れない。従い、老頼は個人に限ったものではなく、企業や法人にも適用される概念である。

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「「借金踏み倒し人リスト公表」は中国を変えるか」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長