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「馬軍団」ドーピング疑惑、19年後の“真実”

隠蔽された告発書が公開、国際陸連も関心

2016年2月26日(金)

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馬俊仁率いる「馬軍団」は1990年代に陸上界を席巻した。写真はドーピングが発覚した2000年当時のもの(写真:ロイター/アフロ)

 2015年11月9日、世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の第三者委員会は、ロシアの陸上競技界で国家関与の組織的ドーピングが横行しているという内容の調査報告書を発表した。WADAが当該調査を行うきっかけとなったのは、2014年12月にドイツの公共テレビ放送局である西ドイツ放送(WDR)が『Top-Secret Doping: How Russia Makes its Winners(極秘ドーピング:ロシアは勝利者たちをどう作るのか)』と題するドキュメンタリー番組を放映したことだった。そこには現役のロシア選手によるドーピング告発だけでなく、ロシア陸上競技連盟やロシア反ドーピング機関の関与を示す国家ぐるみの腐敗を示す内容が含まれていたのだった。

 このロシアによる国家ぐるみのドーピング問題は、国際陸上競技連盟(以下「国際陸連」)によるロシア選手に対する資格停止処分に発展したばかりか、2016年2月には2週間のうちにロシア反ドーピング機関の元幹部2人が不審死を遂げるなど、混迷の度を深めている。一方、この事件に触発されたかの如く、新たに表面化したのが中国の“馬家軍(馬軍団)”によるドーピング事件だった。

1990年代、世界陸上界に旋風

 馬軍団とは1990年代に中国の国威発揚に大きく貢献した陸上競技チームを指す。同チームの構成メンバーは、遼寧省内で優秀として選抜された中長距離選手20人程で、チームを率いるコーチの名前が“馬俊仁”だったことから、“馬家軍(馬軍団)”と呼ばれるようになった。当時、馬軍団のメンバーが打ち立てた主な競技記録を見てみると以下の通り。

【王軍霞】
(1)1993年8月、世界陸上競技選手権シュトゥットガルト大会 10000m 優勝
(2)1993年9月、中国第7回全国運動会(北京)で、3000m<8分06秒11>と10000m<29分31秒78>の世界記録を樹立 
(3)1994年10月、広島アジア大会 10000m 優勝
(4)1994年10月、北京国際マラソン 優勝

【曲雲霞】
(1)1993年9月、中国第7回全国運動会(北京)で、1500m<3分50秒46>の世界記録を樹立(13年ぶりに世界記録を塗り替えた)
(2)1993年8月、世界陸上競技選手権シュトゥットガルト大会 3000m 優勝

【劉東】
1993年8月、世界陸上競技選手権シュトゥットガルト大会1500m 優勝

【張林麗】
1993年8月、世界陸上競技選手権シュトゥットガルト大会3000m 2位

【張麗栄】
1993年8月、世界陸上競技選手権シュトゥットガルト大会3000m 3位

コメント2件コメント/レビュー

ドーピングを認めたスポーツ大会も別枠で存在しても良いと思いますが、これは異端でしょうか。(2016/02/26 09:44)

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「「馬軍団」ドーピング疑惑、19年後の“真実”」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ドーピングを認めたスポーツ大会も別枠で存在しても良いと思いますが、これは異端でしょうか。(2016/02/26 09:44)

中国もロシアも社会主義国家で、結果が出なければ即処分でシベリア送りや強制労働の刑に処される事が分かっていたから、薬物だろうと何だろうと手をつけるのだと思います。でたらめな国であることは間違いないので、関係者の処分だけでなく、国として出場停止ぐらいにしないとこの手の問題は永久になくならないでしょう。(2016/02/26 08:40)

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