• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国大学入試、「不正厳罰法」お粗末適用の悲劇

腕時計摘発、メガネ没収…受験生の夢壊す“順法”監督官

2016年6月24日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 6月7日と8日の2日間、中国では2016年の“普通高等学校招生全国統一考試(大学入試、略称:“高考”)”が行われ、全国で940万人が受験した。

 教育情報サイトの“中国教育在線”が6月1日に発表した『2016年大学入試調査報告』によれば、大学入試の志願者数は、2008年に史上最大の1050万人を記録してから急激な減少に転じ、2015年には942万人になった。これは前年(2014年)比3万人の増加であったが、2016年は前年(2015年)比2万人の減少であった。

 2016年大学入試の志願者数を地域別に見ると、河南省が最多で82万人、これに広東省の73.3万人、山東省の70.98万人が続いている。また、北京市、遼寧省、江蘇省などでは志願者が減少しているのに対して、広西チワン族自治区と四川省では志願者が増大している。北京市を例に挙げると、2016年の志願者数は6万1222人で、2015年より6000人以上減少した。北京市の2006年の志願者数は12.6万人であったから、2016年は2006年に比べて半減したことになる。北京市の志願者数は10年連続で減少している。

 一方、大学入試の合格率は、1970年代に10%以下であったものが、1980年代には20%台、1990年代には30%台となり、2000年になると一気に50%台に上昇し、2010年以降は70%台に達した。ちなみに、志願者が942万人であった2015年の合格者数は700万人で、その合格率は74.3%であった。要するに、一定以上の成績を収めれば、大学には70%以上の確率で合格できることになり、大学の門は広くなったが、“北京大学”や“清華大学”を代表とする一流大学に合格しようとすれば、熾烈な競争を勝ち抜かなければならず、名門大学が狭き門であることに変化はない。

2016年は史上で最も厳しい“高考”

 ところで、“高考”と呼ばれる大学入試は“文化大革命(1966~1976年)”終結後の1977年に再開されてからすでに30年の歴史を有するが、2016年大学入試は史上で最も厳しい“高考”と言われている。それは、『中華人民共和国刑法修正案(九)』(以下「刑法修正(九)」)が中国の国会に相当する“全国人民代表大会”の常務委員会で2015年8月29日に可決され、同年11月1日から発効したことに起因するのである。

コメント1

「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

一覧

「中国大学入試、「不正厳罰法」お粗末適用の悲劇」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック