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1970年代の冷凍肉?「ゾンビ肉」騒動の顛末

「虚偽報道」と反論された記者が怒りの再反論

2015年7月24日(金)

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 6月23日、国営「新華通信社」が運営する“新華網(ネット)”は、湖南省“長沙市”発のニュースとして「走私“僵尸肉”竄上餐桌, 誰之過(密輸の“僵尸肉”が食卓に上ったのは、誰の過失か)」と題する“李丹”記者の署名入り記事を掲載した。“僵尸肉”とは、「硬直した死体の肉」を意味するが、英文記事は「ゾンビ肉(zombie meat)」と訳しているので、以下「ゾンビ肉」と呼ぶ。李丹記者が報じた記事の概要は以下の通り。

検疫なしの密輸肉が大量に…

【1】6月、“海関総署(税関総署)”は国内14省の協力を得て冷凍品の密輸を対象とする特別捜査・逮捕行動を展開し、21の冷凍品密輸専門の犯罪グループを摘発することに成功した。押収された密輸冷凍品の総額は初歩的計算で30億元(約600億円)を上回ったが、そこには冷凍“鶏翅(鶏手羽先)”、冷凍牛肉、冷凍の牛豚の副産物など10万トン以上が含まれていた。捜査状況から見て、これら密輸冷凍肉の衛生状態は極めて憂慮すべきものがあるが、一体全体これらの冷凍肉はどうやって何段階もの取締りを逃れて、庶民の食卓に上ったのか。

【2】6月1日、“長沙海関(長沙税関)”は特大の冷凍品密輸事件を摘発し、“黎某”と“鐘某”がそれぞれボスとして仕切る2つの冷凍品密輸グループを逮捕し、密輸容疑で冷凍牛肉、冷凍“鴨脖(鴨首)”、冷凍“鶏爪(爪の付いたままの鶏の足)”など800トンを押収した。その総額は1000万元(約2億円)に上り、湖南省が摘発した史上最大の冷凍品密輸事件であった。これら2つのグループによる密輸事件では20人が逮捕されたが、彼らの出身地は湖南省17人、広西チワン族自治区(以下「広西区」)2人、広東省1人であった。

【3】当日、長沙市では密輸された冷凍品が預けられていた冷凍倉庫3か所が発見されたが、その総面積は約3000平方メートルであった。冷凍倉庫の中には包装に外国語が書かれた出所不明の冷凍品が大量に置かれていた。黎某が密輸冷凍品を預けていた2つの冷凍倉庫のうちの1つである「紅星冷凍倉庫」は、敷地面積1万2000平方メートル<注1>を有する湖南省最大の冷凍品卸売市場である。長沙税関の控え目な統計によれば、紅星冷凍倉庫の冷凍品取扱量は年間80万トンで、その約3分の1が出所不明の国外からの冷凍品である。

<注1>東京ドームのグラウンド部分の面積は1万3000平方メートルだから、紅星冷凍倉庫の敷地面積とほぼ同じと考えてよい。

【4】長沙税関密輸取締局副局長の“楊波”は、「密輸された冷凍肉は全く検疫を受けていない。もしそれらの肉が鳥インフルエンザ、口蹄疫、恐牛病などの病菌で汚染されていれば、食べたら生命の危険がある」と述べた。記者は、一部の密輸冷凍肉の包装に記載されている生産日には、“肉齢(肉の年令)”がなんと30~40年に及ぶものがあることを知った。6月に税関が実施した冷凍肉の密輸摘発行動の期間中に、“80后(1980年代生まれ)”の密輸取締官が広西区のある港を捜査したところ、彼より歳をとった“70后(1970年代生まれ)”の冷凍肉を発見したという。

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「1970年代の冷凍肉?「ゾンビ肉」騒動の顛末」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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