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蝕まれる中国農村、環境汚染の実態

都市から農村へ、空気も水も土も悪化の一途

2015年9月25日(金)

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 中国の都市部が大きく変貌していることは、テレビや新聞などのメディアによって数多く報じられているが、農村部の現状はほとんど報じられない。農村部はどのような変貌を遂げているのか。後述する“蒋高明”は10年間にわたる観察を通じて、次のように農村部の変貌を総括している。

 中国の農村における汚染問題は改善されないばかりか、ますます深刻なものとなっている。自然の摂理に背いた生産モデルが普遍的に採用されると同時に、都市のごみが大量に農村へ流入し、発展した地域で淘汰された産業が遅れた農村に根を下ろす。このため、農村には多種多様な汚染が出現している。

傷だらけの故郷を赤裸々に

 2015年8月に2人の学者がほぼ時を同じくして自身の生まれ故郷の農村の変貌ぶりを赤裸々に暴いた文章を発表した。彼らの文章は多くの読者の共感を呼んだことから、相次いでインターネットのニュースサイトに掲載された。彼らの文章は以下の通り。

(1)
【標題】博士指導調査:“千瘡百孔(傷だらけ)”の中国農村
【作者】蒋高明 (中国科学院博士課程指導教官)
【出所】雑誌「環境教育」2015年8月号(8月14日発行)
【内容】蒋高明は2005年から博士課程の学生を帯同して生まれ故郷の山東省“平邑県卞橋鎮蒋家荘村”にある実験農場で生態農業実習を行って来た。2015年7月に故郷の蒋家荘村へ帰省した蒋高明が過去10年を振り返って明らかにした蒋家荘村変貌の記録。

(2)
【標題】失われた農村、ある大学教授の農村ノート
【作者】王君柏 (江蘇省・江南大学法学院社会心理学副教授)
【出所】天熹策論 2015年8月20日付
【内容】2015年7月下旬に王君柏は生まれ故郷である湖南省の村落へ帰省したが、1週間の滞在期間中に見聞きしたことを取りまとめた記録。

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「世界鑑測 北村豊の「中国・キタムラリポート」」のバックナンバー

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「蝕まれる中国農村、環境汚染の実態」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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