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「農村老人の自殺は賢明な選択」中国因習の暗澹

5600万人の“留守老人”、高い自殺率、長寿支える仕組み整わず

2017年10月6日(金)

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中国の平均寿命は大きく延びたが、農村部の老人の自殺率は高い。長寿を支える社会制度の整備が求められている。写真は習主席が若い頃を過ごした陝西省の地方集落(写真:AP/アフロ)

 中国政府“国務院”の“新聞辦公室(報道担当局)”は9月29日付で白書『中国健康事業の発展と人権の進歩』を発表し、2016年に中国人の平均寿命が76.5歳に達したと報じた。

67年で41.5歳分

 同白書が報じた平均寿命に関わる要点は以下の通り。

【1】1949年に中華人民共和国が成立した時には、経済社会の発展水準は比較的遅れていて、医療・衛生システムは脆弱であった。当時、全国には医療・衛生機関が3670カ所、衛生人員が54.1万人、衛生機関のベッド数は8.5万床しかなく、平均寿命は35歳に過ぎなかった。

【2】健康事業の発展は人々に実質的な健康福祉をもたらした。この結果、中国人の平均寿命は1981年の67.9歳から2016年の76.5歳まで延びた。妊産婦の死亡率は1990年の10万分の88.9から2016年の10万分の19.9に下降したし、嬰児死亡率は1981年の34.7%から2016年の7.5%まで下降した。国民の主要な健康指数は総体的に中高所得国<注1>の平均水準より高く、国連のミレニアム開発目標(MDGs)を前倒しで実現した。

<注1>世界銀行の定義では、1人あたり所得が824ドル以下の国は低所得国、825~3254ドルは中所得国、3255~1万64ドルは中高所得国、1万65ドル以上が高所得国。

 世界保健機関(WHO)が2016年6月に発表した2015年5月時点の『国別平均寿命リスト』によれば、中国は第53位(平均寿命76.1歳)で、女性が第80位(77.6歳)、男性が第44位(74.6歳)であった。上記の記事によれば、中国人の平均寿命は、2015年の76.1歳から0.4歳延びて2016年に76.5歳になったということになる。ちなみに、当該リストによれば、全世界の平均寿命は71.4歳(男:69.1歳、女:73.8歳)であり、国別第1位は日本の83.7歳で、その内訳は女性が第1位(86.8歳)、男性が第6位(80.5歳)であった。

 上記の通り、1949年における中国人の平均寿命はわずか35歳であり、それから11年後の1960年でも43歳に過ぎなかった。それが、1970年:59歳、1980年:67歳、1990年:69歳、2000年:71歳、2007年:74歳、2013年:75歳、2015年:76.1歳、2016年:76.5歳と飛躍的な伸びを示した。1949年から2016年までの67年間に平均寿命は41.5歳も延び、119%も伸長したのである。日本の平均寿命は、1949年(58歳)から2015年(83.7歳)までの66年間に25.7歳しか延びていないので、伸長率はわずか44%である。

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「「農村老人の自殺は賢明な選択」中国因習の暗澹」の著者

北村 豊

北村 豊(きたむら・ゆたか)

中国鑑測家

住友商事入社後アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。2012年に住友商事を退職後、2013年からフリーランサーの中国研究者として中国鑑測家を名乗る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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