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2016年のスタートを左右する4つのトレンド

押さえておかなければ競争で先んじることはできない

2015年10月29日(木)

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 中国経済の失速を発端として、世界の経済や市場に負の連鎖が広がった2015年。チャイナリスクはさらに強まり、混乱が拡大するのか。それとも歯止めがかかり、好転していくのか。安倍晋三政権が新たに打ち出した「新3本の矢」を軸とするアベノミクス第2幕の成否は…。

 不透明感が一段と増す中、来る2016年にスタートダッシュを決めるためにどのようなトレンドを押さえておけばよいのか。ボストン コンサルティング グループを代表するコンサルタントたちが「水先案内人」として4つのトピックスを挙げ、留意すべきポイントを解説する。

ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会の初戦で南アフリカ代表相手に歴史的勝利を挙げた日本代表(写真:アフロ)

 ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会で3勝を挙げた日本代表チームの健闘のおかげで、にわかラグビーファンが増えている。4年後の2019年のW杯が日本で開催されることもあり、ラグビーブームが再来するという声も出始めている。同時期に、ノーベル医学・生理学賞、物理学賞を相次いで日本人が受賞。理系ブームが加速化されるという声もある。多くの人はこれらの状況は想定していなかったのではないだろうか。

 2015年は、ビジネスの領域でもサプライズが多かった。例えば、最近では、ビール業界で世界最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)が同2位の英SABミラーを約13兆円で買収するというメガM&Aが起きた。噂はされていたものの、実現してみると、その規模や大胆さは、業界内以上に他業界に大きな衝撃を与えた。

 また、国内、海外ともに優良企業の代表と見られていた会社で信用を揺るがす事件が相次いで発覚するなどとは、年初に想像していた人はほとんどいなかっただろう。先に何が起こるかは分からないのは常だが、年々、見通しの不透明感、複雑性は高まっているように思われる。このような状況で、我々は、どう先を見通し、備えていけばよいのだろうか。

従来型の正攻法で先を見通してよいのか?

 先を予測するのが難しくなっても、目を凝らせば、様々な予兆は存在する。よって適切かつ継続的な努力をしていけば、「来年はこうなる」「中長期的にはこうなる」という見解を、高い精度で創っていけるし、そうしていくべきだというのが従来型の正攻法の考え方であろう。マクロ経済の状況、産業の動向、国内外の政治状況、社会的なトレンド、技術動向などの、未来を決定づける因子をウォッチし、それを統合することによって、短期から中長期に関しての見識を構築していくのが定石だ。

 実際、社会や経済を構成する要素にしっかりと目を配れば、ある程度将来を予測できる。例えば、昨今のメガM&Aは、種々のマクロ経済の状況、業界の固有の状況からは予見可能だ。また、メガM&Aが業界再編につながり、連鎖的に広がっていくことも、論理の上では予測できることである。製薬業界では、2014年以降、成長鈍化や、今後数年間で起こる大型新薬の特許切れなどを背景に、株高・低金利の環境をテコにして、スケールやイノベーションの芽を求め、大企業が相次いでM&Aを仕掛ける動きが見られた。

 しかしながら、実際には、事業環境がますます複雑になる中で、マクロからミクロの事象にまで広く網を張っておくには、従来以上に膨大な時間、エネルギーが必要だ。また、多くの情報を統合し、かつ、メリハリを付けて自分なりの未来像を作るには、かなりの意欲、能力、経験が求められる。

 さらに重要なことは、変化が激しいために、せっかくエネルギーをかけて先を見通しても、昔ほどの精度は期待できなくなっている。よって、多くのビジネスパーソンにとっては、正攻法アプローチのROI(投下資本利益率)は低くなっていると言える。

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「徹底予測2016 BCGが注視する4つのトピックス」のバックナンバー

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「2016年のスタートを左右する4つのトレンド」の著者

内田 有希昌

内田 有希昌(うちだ・ゆきまさ)

BCG シニア・パートナー

東京大学文学部卒業。カーネギーメロン大学経営学修士(MBA)。株式会社三和銀行を経て現在に至る。BCGジャパンのオフィス・アドミニストレーター(統括責任者) 。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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