• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「消臭力の大ヒットは、“皆殺し”から始まった」

エステー鈴木会長が明かすロングセラーの極意

2015年11月9日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日経ビジネス11月2日号の特集「俺の100年ヒット論」では、数多くの経営者がロングセラーを生み出す極意を語った。なかでも鋭い舌鋒で異彩を放ったのが、日用品業界のヒットメーカー、エステーの鈴木喬会長だ。商品数を絞り込まないと、ヒットは生まれないという信念のもと、新商品の投入を1年間で数個に限定しているという。「売れない在庫は皆殺し」と言って、倉庫内で無駄に残っている商品を捨てさせる徹底ぶりだ。経営者としての長年の体験に裏打ちされたロングセラー論を、鈴木会長に聞いた。

「消臭力」「脱臭炭」など、これまで多くのロングセラー商品を出しています。

鈴木会長(以下、鈴木):僕、怠け者だから、1つやったら浮気しないで、思いを込めて売るんです。いろいろやるとくたびれるでしょう。頭もそんなに良くないし。だから、やる以上は徹底的にやる。ダメなときはダメよと、諦めもいいんです。しつこくて諦めがいいというのは変なんですがね。

すずき・たかし 1935年生まれ。98年に社長に就き、「消臭力」「脱臭炭」など数々のロングセラーを生み出す(写真=的野 弘路)

日用品業界でも、毎年のように新商品が続々と出ています。

鈴木:転がしていると癖になっちゃうんですよ。コロコロコロコロ、玉転がしみたいに。で、上手くいったらおなぐさみ、みたいになって、機関銃のごとく(新商品を)撃つやつが偉いとなっちゃうんです。

 そんなことやるんだったら、うちへ帰って寝てりゃいいじゃねえかというもんです。社内では「おまえ、そんな余計なことやるんじゃねえ」とひどいこと言うんです。

 私の基本方針は、お客様を創造して、維持拡大していくことです。よく「ものづくり」と言いますが、私はそれは間違っていると思うんです。エステーは物なんかつくってない。お客様をつくっているんです。つまりリピーターをつくっているんです。そうでないと、ハツカネズミが滑車を回るみたいになるでしょう。死にもの狂いで走って、くたびれて、最後にばったり倒れちゃう。そういうのは怠け者だから嫌なんです。

 考えてみると、日本のトップってやたら忙しいでしょ、どうでもいいことに。基本的なことだけ決めりゃいいんだけどね。私はいっぱい趣味があるから、そんなふうにやってられないんです。自由な時間をつくってぼんやりしないと、心身とも疲弊して自滅しちゃう。だからなるだけ楽をすることを考えています。

 新商品を出す時も打率を良くする工夫を考えるんです。やたらに打席に出ないかわり、打席に出たら、デッドボールでも振り逃げでもいいから出塁する。執念持ってやるんですよ。新商品を出すのに、トップの思いがないものは育たないですね。社員も本気にしないしね。だから、まずは自分で自分を駆り立てる。それで、吹いて吹いて吹きまくる(笑)。根拠なき確信が必要なんですね。

コメント9

「提言!俺の100年ヒット論」のバックナンバー

一覧

「「消臭力の大ヒットは、“皆殺し”から始まった」」の著者

日野 なおみ

日野 なおみ(ひの・なおみ)

日経ビジネスクロスメディア編集長

月刊誌「日経トレンディ」を経て、2011年から「日経ビジネス」記者。航空・運輸業界や小売業界などを担当。2017年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

環境の変化にきちんと対応して、本来提供すべき信頼されるサービスを持続できる環境を作り出さなければならない。

ヤマトホールディングス社長 山内 雅喜氏