• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ザ・モルツはEXILEと作った」

水谷徹・サントリービール社長がビール業界を斬る

2015年11月11日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日経ビジネス11月2日号の特集「俺の100年ヒット論」では、特にヒット商品の育成が難しい分野として酒類や清涼飲料を挙げる声が目立った。毎年大量の新商品が登場し莫大な販促・広告投資をかけながら、誰もが知るヒット商品が長らく登場していないというのがその理由だ。サントリービールの水谷徹社長はそうした現状を自覚しつつ、いかに消費者との絆を作ることがロングセラーにとって重要かを強調。今秋に投入したスタンダード価格帯のビール「ザ・モルツ」の狙いについても語った。
みずたに・てつ
1961年生まれ。ウイスキー部長時代、「角ハイボール」の販促を打ち出し、ウイスキーのてこ入れに成功した。(写真:陶山勉)

ヒット商品の定義についてはどうお考えですか。

水谷:何をもってヒットと言うかは今、非常に難しいです。物が満ち足りている状況で、実は必要がない物まで結構ある。消費者に驚きや新鮮さ、感動を感じさせるにはイノベーションが大事だと考えて商品を開発する。そういう観点でマーケッターは様々な市場調査だけでなく、潜在的なニーズを探ったりもするのですが、それを基に商品化してもなかなかヒットしない。

 そういう状況を踏まえると、我々が消費者にどれだけきちんと向き合って、本当のニーズを徹底して調べられるかというのが非常に重要です。例えば缶コーヒーであればタクシーの運転手の方や、建設作業員の方がヘビーユーザーだったりしますが、その方々の隣に座って現場でじっくり話を聞くぐらいのことをしなくてはいけないでしょう。

 私は以前ウイスキーの担当者として「ハイボール」のマーケティングに取り組んだ経験があります。その経験から言うと、定量的な調査やグループインタビューでは出てこない消費の現場をどれだけ正確につかめるか、ということに尽きるでしょう。

 ハイボールは我々が仕掛ける前に、実は銀座に1日100杯以上飲まれているバーがあって、若い人たちも新しい飲み方だと感じてどんどん飲んでいたわけです。その状況をつかんで、ウイスキーの主力である「角瓶」を外食店にお勧めして、ハイボールとして提供してもらえばいいじゃないかという発想につながる。ハイボールの場合は新商品ではなく飲み方の提案でしたが、そういう「すでに起こっている未来」をきちんと捉えて、商品化につなげることが重要だと思います。

コメント10

「提言!俺の100年ヒット論」のバックナンバー

一覧

「「ザ・モルツはEXILEと作った」」の著者

河野 祥平

河野 祥平(こうの・しょうへい)

日経ビジネス編集記者

2006年日本経済新聞社入社。社会部、消費産業部などで警視庁、ネット業界などを担当。直近では企業報道部でビール・清涼飲料業界を取材。2015年4月から日経ビジネス。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

機械を売るんじゃなくて、電気が欲しい方に電気が起きる装置をソフトも含めて売るビジネスをしていこうと。

田中 孝雄 三井造船社長