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起業家・森川亮氏が語ったビジョン

目指すは生活のインフラ

2015年11月10日(火)

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 注目企業の経営トップや各分野の専門家が登壇し、来る2016年の政治経済や産業の動向を大胆に占う「徹底予測フォーラム2016」。11月25日に開催する同フォーラム(プログラムはこちら)に先立って、登壇する企業トップのリーダーシップや、陣頭指揮する新たな取り組みを紹介する。

 今回は、フォーラムで講演する森川亮氏がLINEの社長兼CEO(最高経営責任者)の際に同社のビジョンを語った編集長インタビューを再掲する。

 同氏がLINEを飛び出して、ファッションやフードを扱う女性向け動画メディア「C CHANNEL」を起業した狙いなどについて、本人へのインタビューを交えて紹介した記事(森川LINE元社長48歳、ゼロから再出発の理由)も併せてご覧いただきたい。

記事中の役職、略歴は掲載当時のものです。

2014年11月24日号より

10月、決済や宅配など過去最大級のサービス拡充策を公表したLINE。デジタルのプラットフォームだけではなく、リアルのインフラも狙う。一方、視点を世界に広げれば課題は山積。世界をどう攻略するのか。

(聞き手は 田村 俊一)

(写真=陶山 勉)
PROFILE
1967年生まれ。神奈川県出身。89年、筑波大学卒業後、日本テレビ放送網に入社。99年に青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程を修了し、MBA(経営学修士号)を取得。その後、ソニーに入社。2003年にハンゲームジャパン(現LINE)に入社し、2007年10月、韓国最大のインターネット企業NHNの100%子会社であるNHN Japan社長に就任。2013年4月、商号変更によりLINE社長に就任。

LINEはeコマースもやり、店舗への送客もやり、今度は音楽配信も、宅配サービスもやって、タクシーではLINEで支払いができるようにもなります。ここまで業容が拡大するとメッセンジャーアプリとして定義しきれません。LINEはどんな企業になろうとしているのでしょうか。

森川:どんな会社というより、LINEはもう道路や町みたいなもので、みんながハッピーになるために、人々が求めるものを提供していくことが重要なんじゃないかと思うんですよね。

 先日、(著名作詞家の)秋元康さんとお話しした時に、「LINEは道路みたいなものにならなきゃいけないんじゃないの」「LINEって騒がれている段階でまだインフラじゃないよね」とお叱りを受けまして。当たり前のようにそこにあり、それがあるからこそいろいろな産業や人々の生活がより豊かになる。今後はプラットフォームというよりは、そういう「インフラ」のような存在になれたらいいなと思っています。

 例えば、「国道246号線」があるおかげで、そこにつながる町が豊かになっているわけですが、誰も「国道246号線」をすごいと言わないじゃないですか。ある意味そのくらいまでにならないと僕たちとしてはまだ足りないのかもしれません。注目されているうちはまだインフラじゃないということですよね、逆に言うと。

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「変革リーダーの矜持 徹底予測フォーラム2016プレビュー」のバックナンバー

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「起業家・森川亮氏が語ったビジョン」の著者

田村 俊一

田村 俊一(たむら・しゅんいち)

日経ビジネス編集長

1989年日経BP社に入社。日経リゾートを経て1993年から日経ビジネス編集部。日経新聞経済部、日経ビジネス・ロンドン特派員、日経ビジネス副編集長、日経新聞産業部次長を経て2014年4月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官