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英国のEU離脱交渉は今やお先真っ暗

英保守党のお粗末政治が招いた英国最大の危機

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2017年6月16日(金)

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英国は、岩壁のようにそびえるEUと、“超ハード”なブレグジット(EU離脱)の間で身動きがとれなくなっている。(画像:James Ferguson/Financial Times)

 テリーザ・メイ英首相は6月8日の総選挙で、「強力」かつ「安定」した政権の樹立を約束したはずだった。だが、こんなに事態が深刻でなかったら、笑いたいくらいメイ首相が約束したことと真逆なことが起きた。

 ドナルド・トランプ米大統領は、「米国は世界の嘲笑の的になっている」との思いに駆られているようだが、英国こそがまさにお笑い草そのものだ。デービッド・キャメロン前首相は、EU(欧州連合)離脱を巡り全く不必要な国民投票を実施し、その後を継いだメイ氏は、支持基盤を強化するどころか自らぶち壊した。世界の目には、英国はまるで無茶苦茶をやっているように見えるだろう。

 また、メイ氏はEU離脱交渉について「悪い合意を結ぶくらいなら、何の合意もない方がましだ」と言っていたが、この選挙の結果で、「何の合意もなし」という事態に陥る可能性は高くなった。これは英国にとってもEUにとっても悲惨な事態を意味する。

 皮肉なのは、総選挙での保守党の得票率は42.4%と、1983年以降で最も高い水準だったことだ。世論調査の支持率の月次平均も、2015年の総選挙以降、これを上回る数値はほとんど記録していない。

 予想外だったのは、労働党が少数政党から票を奪うことに成功した点だ。少数政党の得票率は1970年以降で最低の水準に沈んでいる。労働党のジェレミー・コービン党首は永遠の反逆児であり、現政権に反発する層にとっては格好の「ハーメルンの笛吹き男(注*)」だったと言える。

注* ドイツの伝説のまだら服を着た男。言葉巧みに勧誘する人、無責任な約束をする人を表す言葉として使われる

コメント4件コメント/レビュー

 そうかね〜?選択肢は本当に2つしかないの?アジアとの繋がりはどうなの?
 今現在イスラム圏からの津波にヨーロッパ要塞構築に血道を上げる大陸側に組みしてどうなるんだろ。それと重大なことを忘れているんじゃないの?

 イギリスには憲法典がない。だからそれぞれの状況下において、最高(強)の論理を提示し駆使できる。これが様々な局面でのイギリスの行動の自由度を高めてきた。(これは英米法では常識。)こんなイギリスが単純な二項対立に落ち込むということ自体が納得できない。

 ”市場は一つ、それは世界と呼ばれていた。”と豪語した”FTともあろうものが、こんな狭い視界では存在価値があるのか?(2017/10/04 04:34)

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いただいたコメント

 そうかね〜?選択肢は本当に2つしかないの?アジアとの繋がりはどうなの?
 今現在イスラム圏からの津波にヨーロッパ要塞構築に血道を上げる大陸側に組みしてどうなるんだろ。それと重大なことを忘れているんじゃないの?

 イギリスには憲法典がない。だからそれぞれの状況下において、最高(強)の論理を提示し駆使できる。これが様々な局面でのイギリスの行動の自由度を高めてきた。(これは英米法では常識。)こんなイギリスが単純な二項対立に落ち込むということ自体が納得できない。

 ”市場は一つ、それは世界と呼ばれていた。”と豪語した”FTともあろうものが、こんな狭い視界では存在価値があるのか?(2017/10/04 04:34)

 あのFinancial TimesにCommentできるとは気づいていませんでした。どこまで届くかは別として。

 最近のイギリスの動向を見ていると、何を考えているのか、と不思議に思います。EU離脱を問う国民投票実施も理解できないし、ましてや法的には効力のない国民投票結果を理由に実際に離脱を通告するとは。さらに今回の選挙。常軌を逸したかと思いました。(ここは、UK, you serious?? の程度)

 以前訪英した際には大量の移民を目にし、これは問題になるかも、と思いました。またユーロを導入しなかったことから独自性を保ちたいことも理解できます。が、国としては経済的にEUの仕組みの恩恵を従来から受けているにも関わらず、EUを離脱してかつ単一市場アクセス等のEU memberとしての恩恵を受け続けようとしているように見えます。これは虫が良すぎます。ドイツ、フランスにすれば「寝言を言うな」でしょう。

 従来から、イギリスは日本と違って大人の国、と考えていましたが、大人の判断ができなくなることはある、No one is perfect. と言うことですね。

 今後どうなるかは私などには分かりませんが、世界を見渡しても欧米列強の衰退が本格化し世界の流動化が加速することは間違い無いでしょう。(2017/06/18 00:41)

目先の20年レベルで見るとEU離脱は間違いに見えるが、
それ以上先を見ればハードな離脱で正かった後の歴史家が判断する事になるだろう。
移民含めた人の移動やセキュリティ、文化摩擦にドイツとギリシャ等の問題も考えると、
EU側の問題点がそれこそ20年以内に上手く解決するとはとても思えないので。
そして20年もかかればEUだった所は・・・・・。
通貨が違うので英国の離脱はまだ楽な方である。
国境も陸続きの長い国境線を持たない。
離脱後も英国内を上手く纏め上げて綺麗に対策を採る方がまだEU改善より簡単だ。
限りなくハード離脱で良いので早めに後腐れなく離脱するのが良い。
一番悪いのが中途半端にグズグズすることで、
ハードな離脱前提でベターな結果を得る為に英国内でごねるのではなく、
目的の為に譲り合う形で国として一枚岩に近い形になることが望ましい。(2017/06/16 23:32)

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三品 和広 神戸大学教授