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テスラに攻め込まれる独高級車メーカー

問題はディーゼル不正とカルテル疑惑にとどまらない

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2017年8月10日(木)

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(クレジット:Ingram Pinn/Financial Times)

 米電気自動車大手テスラが出荷を始めた同社初の電気自動車(EV)の量産車「モデル3」に注文が殺到している。問題は、同社のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がこの注文に応えられるだけの生産ができるかどうかだ。一方、ドイツの高級車メーカーのBMWとダイムラーは全く反対の問題を抱えている。両社はディーゼル車の開発には長けているものの、誰がこれを欲しがるだろうか、という問題に直面しているからだ。

 独自動車メーカーは何十年も、完璧にデザインされた技術の傑作を世に送り出すことで世界の高級車市場を支配してきた。だが、ここにきて米アップルが「iPhone」で通信業界に殴り込みをかけた時と似た事態に直面している。

 当時の携帯端末大手のカナダのブラックベリーやフィンランドのノキアは、自分たちより優れた技術を持って、それに裏打ちされた洗練された商品を販売するアップルという米企業の登場に立ち向かわなければならなかった。

これ以上最高のタイミングはなかった「モデル3」の発売時期

 BMW、ダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)の幹部は2日、ベルリンで開催された「ディーゼル・サミット」で一堂に会した。独政府閣僚も出席したこのサミットでは、自動車業界が自ら招いた技術的な問題への対応が協議されたが、今やディーゼル技術の改善を考える必要などないのかもしれない。というのもディーゼル車はもはや廃れる運命にあり、残る疑問は消滅するまでどれほどの期間を要するかという問題だけだからだ。

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