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カタルーニャの住民投票、なぜ認めるべきか

民主主義国家はその統一を当たり前と思ってはならない

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2017年10月6日(金)

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(画像:James Ferguson/Financial Times)

 「我々は、彼らが望む映像を与えてしまった」──。

 スペインのある政治家は、同国カタルーニャ州が10月1日に強硬実施した住民投票の日、独立派のデモの参加者を警官が殴打する様子を捉えた映像が報道されたことで、同州の独立派は政治的な勝利を手にしたと言える、と失望した様子で語った(編集部注:カタルーニャ州は、中央政府の強い反対にもかかわらず同日、スペインからの独立を問う住民投票を実施した)

 そうした映像は、カタルーニャ州における独立派に勢いを与え、海外からも独立派の主張に対する共感を高める可能性が高いからだ。

 幸いなことに、死者はまだ出ていない。事態がこのまま沈静化する可能性はある。しかし、スペイン政府は、今回のような独立派をかえってあおるような対応方法を再考する必要がある。

現代国家は合意によってのみ統一を保つべき

 欧州の大半の国家は確かに、暴力によって1つの国にまとめられてきた歴史を持つ。だが、現代の国家は、合意によってのみ統一を保たれるべきである。

 スペイン政府がカタルーニャ州と結んできた合意について、同州の自治権を強化する方向で見直すことはできるはずだ。しかし今回の事態を受け、スペイン政府は最終的にカタルーニャがスペインからの独立を問う住民投票を正式に実施することを認めざるを得なくなる可能性が高まった(編集部注:10月3日、カタルーニャ自治州のプッチダモン首相は、数日以内にカタルーニャの独立を宣言する考えを示している)

コメント7件コメント/レビュー

この記事を「新たな帝国の胎動と陣痛」という問題意識を持ってみると,「半帝国」としてのEUの矛盾や問題点もまた改めて浮かび上がってくる。カタリーニャをどうするかは中東からの移民をどうするか(東欧からの移民をどうするか,もか?)。 主権と執政権の関係,「帝国」の今日的役割と意味について,「領域国家」(国民国家)と「帝国」との関係性の整合的統制・完結がそもそも可能なのか。そのパイロットケースとして世界が注目するところだ。欧州でのEUという「半帝国」が成熟し,「21世紀型帝国モデル」が出来上がれば,「領域国家」の存在意義が改めて問われることになるのかもしれない。その現れ方の1つのケースが「カタルーニャ独立運動」として現れたのかもしれない。FTの筆者はこの「帝国」と「領域国家」の関係性は「民主的に」決められなければならないと主張している。「現代国家の存続は合意によってのみ保たれねばならない。」という主張である。
EUの創立の原点であり,その理想に照らした「国民国家もしくは領域国家の再評価」だと思う。FTの筆者はEU加盟国の「国家の在り方の再評価」を暗に主張しているように感じる。それが半帝国から21世紀型帝国への脱皮に必要なことは間違いないと思う。(2017/10/09 13:52)

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この記事を「新たな帝国の胎動と陣痛」という問題意識を持ってみると,「半帝国」としてのEUの矛盾や問題点もまた改めて浮かび上がってくる。カタリーニャをどうするかは中東からの移民をどうするか(東欧からの移民をどうするか,もか?)。 主権と執政権の関係,「帝国」の今日的役割と意味について,「領域国家」(国民国家)と「帝国」との関係性の整合的統制・完結がそもそも可能なのか。そのパイロットケースとして世界が注目するところだ。欧州でのEUという「半帝国」が成熟し,「21世紀型帝国モデル」が出来上がれば,「領域国家」の存在意義が改めて問われることになるのかもしれない。その現れ方の1つのケースが「カタルーニャ独立運動」として現れたのかもしれない。FTの筆者はこの「帝国」と「領域国家」の関係性は「民主的に」決められなければならないと主張している。「現代国家の存続は合意によってのみ保たれねばならない。」という主張である。
EUの創立の原点であり,その理想に照らした「国民国家もしくは領域国家の再評価」だと思う。FTの筆者はEU加盟国の「国家の在り方の再評価」を暗に主張しているように感じる。それが半帝国から21世紀型帝国への脱皮に必要なことは間違いないと思う。(2017/10/09 13:52)

 日本はこれから少子化に向かうとかで移民政策云々と言われている。もし第三国が長期戦略として意図的に多くの移民を送り込み、日本人として帰化し特定の地域に集結してその地方の自治体の首長や議会を占有し、住民投票で日本から独立するということはないのだろうか。
 日本の憲法や法律はこういった独立運動が出来ないような仕組みになっているのだろうか。もし規制が無いなら外国人は例え帰化していたとしても日本の政治には一切かかわれないようにすべきと思う。考えすぎかもしれないがちょっと心配な気がする。(2017/10/06 22:42)

既にコメントされている方のように、筆者の視点はヨーロッパにしかなく、中国の少数民族自治区の状況は理解されていないようですね。(2017/10/06 21:56)

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