• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ナイキの生産自動化がアジアに与える衝撃

アジアでは6割近い雇用が失われるとの指摘も

  • FINANCIAL TIMES

バックナンバー

2017年10月31日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

米ナイキが生産工程の自動化を進めているのは、コスト削減と顧客への対応力を高める2つの狙いからだ(写真:AP/アフロ)

 マラソンに熱心なノックス・ロビンソン氏は、毎年10足以上の運動靴を履きつぶす。それでも大会に出るとなると、いつも同じのを履くという。米ナイキの「フライニットレーサー」だ。特殊な製法で編み上げられたアッパー(甲の部分)が、シームレスな密着感を実現しており、これを真似できるブランドは多くない。

 「発売された時、実に美しいつくりだと思い、すっかり気に入った」。ロビンソン氏は米ニューヨークのマンハッタンで、これからジョギングクラブに参加するという。フライニットレーサーは父親がかつて履いていたスニーカーを思い起こさせるらしく、「写真でしか見たことのない、昔ながらのナイキのシューズという感じだ」とも語った。

アジアで雇用不安を招き始めたナイキの自動化推進

 2012年の発売以来、フライニットレーサーは技術革新をもたらしたランニングシューズとみられている。特別な編み機で生産されているため、たいていの運動靴に比べ労働力も材料も少なくてすむ。ナイキは今、この材料を使い、さらなる斬新な取り組みを進めている。それはスポーツ関連やレジャーウェアの生産の在り方を一変させる可能性があるだけでなく、グローバル化の中の重要なトレンドをさらに加速させる可能性がある。

 ナイキは2015年、米フィットビットのヘルス・ウエラブル機器や中国レノボのサーバーを受託製造することで知られる米フレックスと手を組んだ。労働集約的とされる運動靴の生産工程に、自動化を取り入れるためだ。

 フレックスがメキシコに置く生産拠点は、今やナイキにとって最も重要な工場の一つだ。そこでの生産量が拡大しているだけでなく、レーザー裁断や自動接着など、ナイキが委託生産先に導入している一連の技術革新のマザー工場的存在だからだ。

コメント4件コメント/レビュー

運動靴の付加価値のうち、途上国の労務費に落ちているのはホンの僅か。
それにも関わらず、自動化が進むとすれば、それはコスト以外の要因によることになる。そうした要因が本当に強ければ、生産自動化で消費地近接生産にナイキがシフトする可能性はある。しかし、本当にそうなるだろうか。

ちなみに、自動車では、タイでの作り方と、日本での作り方は全然違う。タイではロボットを入れるより人手をかけた方が安いから、やたらにワーカーが多い。ロボットメーカーは、タイにも売れるよう安くすれば日本にも安くしなければいけなくなるから、そんなことはしない。

むしろ、自動生産システムは、より高付加価値な仕事をしている人を代替するのではないか。1000万円の給与を貰う人を1人代替するほうが、25万円の給与を貰う人を20人代替するよりコストは下がる。AIのような技術はそれを可能とするのではないか。先進国製造業の労働者は、機械と途上国労働者の双方に取って代わられた。同じことが、知的労働分野でも起こる気がするのだが。(2017/10/31 21:15)

「FINANCIAL TIMES」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

運動靴の付加価値のうち、途上国の労務費に落ちているのはホンの僅か。
それにも関わらず、自動化が進むとすれば、それはコスト以外の要因によることになる。そうした要因が本当に強ければ、生産自動化で消費地近接生産にナイキがシフトする可能性はある。しかし、本当にそうなるだろうか。

ちなみに、自動車では、タイでの作り方と、日本での作り方は全然違う。タイではロボットを入れるより人手をかけた方が安いから、やたらにワーカーが多い。ロボットメーカーは、タイにも売れるよう安くすれば日本にも安くしなければいけなくなるから、そんなことはしない。

むしろ、自動生産システムは、より高付加価値な仕事をしている人を代替するのではないか。1000万円の給与を貰う人を1人代替するほうが、25万円の給与を貰う人を20人代替するよりコストは下がる。AIのような技術はそれを可能とするのではないか。先進国製造業の労働者は、機械と途上国労働者の双方に取って代わられた。同じことが、知的労働分野でも起こる気がするのだが。(2017/10/31 21:15)

この記事では、ナイキが生産工程の自動化を進めることで現在の生産委託先である途上国の工場労働者の雇用を脅かす怖れのあること、途上国の工場を閉鎖するには現地政府や労働者との厄介な交渉が控えていることなどが述べられている。ナイキが生産を効率化することが悪い行いであるかのようなニュアンスが感じられるが、ではどうしろというのか?
ラッダイト運動ではあるまいし、途上国の雇用を守るために自動化を止めろというのは無理筋だろう。これが米国内でのことだったら、どうか。自動化によって職が脅かされる労働者に同じように同情したのか。途上国の人々を盾にすれば、そうした主張が正当化されるというのだろうか?
ナイキの行いは別に非道なことではないはずだ。また、工場閉鎖に不当な障壁を設けるような国に新規投資したい企業は多くなかろう。フランス辺りの轍を踏みたいのか?
自動化できる仕事を無理に押しとどめるのは愚かなことだ。自動化を進めて非難を受けるとしたら、理不尽というものだ。(2017/10/31 11:05)

>売上高が拡大し続ければ、自動化を進めつつも現在の労働力を維持することは可能

人口増を考慮したとしても、一人の人間に足が何本あればこの前提が実現できるんでしょうね
もちろんナイキを非難しているわけではないですけど
確実に技術の進歩が雇用を奪う社会の到来は避けられないでしょう(2017/10/31 10:07)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

変化を受け入れやすい組織体質があればビジネス上の“地殻変動”が起きた際にも、他社に半歩先んじられる。

井上 礼之 ダイキン工業会長