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「欲なし草食系」部下のやる気を引き出すには?

出世も名誉も成長も恋愛も欲しがらない…

2016年1月27日(水)

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 「対人関係の心理学」と呼ばれるアドラー心理学を職場コミュニケーションに応用する方法を学びます。職場にはびこる“困ったちゃん”をアドラー心理学で分析。傾向と対策を示します。第4回は「欲なし草食系部下」編。
<今週の困ったちゃん>
超草食系男子
八木田草生くん(29歳)
■症例■

 バブル世代のA課長は悩んでいた。今時の草食男子・八木田草生さん(29)をどうモチベートしていいか、わからなかったからだ。
 A課長から見た、八木田さんの困った言動、意味が理解できない言動とは以下のようなものだ。

  • 「ぜひ管理職を目指してほしい」と伝えても「いえ、管理職にはなりたくありません」とにべもない返答
  • A課長が行っていた責任ある仕事を八木田さんに任せようとすると、「これ以上仕事を増やされてもこなせません」とストレートに断られた
  • 「やるじゃないか!」と仕事の成果をほめても「はぁ、別に普通じゃないっすか」とドライな反応
  • 顧客へのフォローが遅くなり、クレームになっても気にする様子なし。「すぐに連絡しなくちゃだめじゃないか!」と叱っても「はぁ、すみませんでした……」とまったく気にする様子がない
  • プライベートを尋ねてもあまり教えてくれない。どうやらつきあっている彼女はいないようだ。「別に必要ないですから……」と素っ気ない
  • 一方で休日にジムに通い体を鍛えている、と他社員からの情報も。「好きなことには熱中するのか……」と意外な発見も

 A課長は、考えれば考えるほど、八木田さんのことがわからなくなっていくのだった。頭の中には自分自身が新入社員時代に呼ばれた「新人類」という古い流行語が浮かび、「いつの時代にも、世代間ギャップはあるのだな……」とあきらめに似た気持ちがわいてくる。

 しかし一方で、実務にまじめでトータルでは仕事ができる部類に入る八木田さんを職場の中核リーダーに育てたい、という思いもある。その狭間で「どうすればいいのか……」と悩みは増すばかりであった。

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「「欲なし草食系」部下のやる気を引き出すには?」の著者

小倉広

小倉広(おぐら・ひろし)

組織人事コンサルタント

小倉広事務所代表取締役。組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、リクルート入社。ソースネクスト常務などを経て現職。対立を合意に導く「コンセンサスビルディング」の技術を確立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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