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上司の言いなり「カメレオン係長」を脱皮させる

素直で真面目だが、「喜ばせ屋」のままでは先がない

2016年2月3日(水)

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 「対人関係の心理学」と呼ばれるアドラー心理学を職場コミュニケーションに応用する方法を学びます。職場にはびこる“困ったちゃん”をアドラー心理学で分析。傾向と対策を示します。第5回は「上司の意見に従うばかりのカメレオン係長」編。
<今週の困ったちゃん>
上司に従うばかりの「カメレオン係長」
八方美男さん(33歳)
■症例■

 気配りが行き届き、人当たりもソフト。上司の意向を汲むのにも長けているため、歴代上司から常に高評価。次期管理職に、と期待され続けていたが、ここ数年はなぜか停滞気味。いつの間にか、同期入社組に次々と抜かれ、管理職登用試験に合格しないまま3年が過ぎた八方美男(はっぽうよしお)係長(33歳)。

 1年前に八方さんの上司に赴任したA課長(45)は悩んでいた。当初は八方さんの優秀さに大いに感心し、目をかけていたのだが、最近は物足りなさの方が先に立ってしまうのだ。A課長が物足りないと感じる八方さんの行動とは、以下のようなものだ。

  • 会議では、いつもA課長の意見に賛同してくれるものの、その論調は「本当にそれっておまえの意見なの?」と突っ込みたくなるほどきれいごとに聞こえてしまう
  • こちらから意見を求めても常に「課長の言う通りでいいと思います」としか言ってくれず、物足りない
  • 任せているチームのメンバーとも仲良くやっているようだが、A課長から見て「ここは強く叱らなくては」と思う場面でも、なあなあで済ませて、チームを引き締めることができていない
  • どうやら彼は自分のことを「うまくやっている」と自己評価しているようだが、このままでは次期管理職としてチームを委ねることは危険に思えてならない。折に触れ、「自分の意思を持て」と助言しているのだが、どうもうまく伝わっていないようだ……

 いったい、どう接すれば八方さんはわかってくれるのか。そして一皮むけ、次期課長に育ってくれるのか。八方さんが、なまじ優秀なため、余計に対応に困ってしまうA課長であった……。

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「上司の言いなり「カメレオン係長」を脱皮させる」の著者

小倉広

小倉広(おぐら・ひろし)

組織人事コンサルタント

小倉広事務所代表取締役。組織人事コンサルタント、アドラー派の心理カウンセラー。大学卒業後、リクルート入社。ソースネクスト常務などを経て現職。対立を合意に導く「コンセンサスビルディング」の技術を確立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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