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安倍内閣と自己啓発本の相似点

2017年6月23日(金)

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 この6月の19日、安倍晋三首相は、通常国会の閉会を受けて、官邸で記者会見を開いた。

 内容について、色々と思うところはあるのだが、首相が会見の中で述べたひとつひとつの言葉を詳しく検討するつもりはない。

 ここでは、会見の録画をひと通り見た上で、私が、現政権についてあらためて感じた雑感みたいなものを記録しておくつもりだ。

 あえて「雑感」という言い方をしたのは、これから書くであろう内容が、まっとうな批評に結実しそうもないと思っているからでもあれば、その自分の「雑感」を「雑感」のまま保持しておくこと(具体的には、党派的な批判に変質させないこと)の大切さを意識しているからでもある。

 雑感を述べる前にまず、予防線を張っておく。

 当欄に安倍首相関連のなにごとかを書くと、毎度のことながら、必ずや一定数のティピカルな批判が集まる。

 批判が集まること自体はかまわない。

 ただ、その批判の多くが、オダジマを「安倍嫌い主義者」であると決めつける立場から発せられていることに、私は、毎回、心外な気持ちを抱いている。

 なので、先回りして説明をしておきたい。
 めんどうな人は読み飛ばしていただいてかまわない。

 安倍首相を好きなのか嫌いなのかと真正面から問われたら、

 「きらいです」

 と答えざるを得ない。
 こういうところでウソを言うつもりはない。

 とはいえ、私が安倍さんに対して良い感情を持っていないことが事実であるのだとして、そのことをもって、オダジマを「安倍嫌い主義者」といったような粗雑な集合に分類することは、不当であるのみならず、失礼な態度であると申し上げねばならない。同様に、私が、現政権や、安倍さん周辺のあれこれについて書いたりしゃべったりしている記事やコメントを、私の安倍さんに対する厭悪の感情のあらわれに過ぎないと決めつけることも、不当なことだ。

 当たり前の話だが、私は安倍さんの人となりをまったく知らなかった当時から、あらかじめ安倍さんを嫌っていたわけではない。
 嫌いだからという理由で、安倍さんのやることなすことを全否定しているのでもない。

 政策や言動への評価については、できうる限り、個人的な感情を排した上で、虚心に評価するように心がけているつもりだ。
 まあ、できる範囲で、ということではあるが。

 ものの順序としては、私が、安倍さんの掲げる政策のいくつかに賛成できなかった事実が出発点だ。
 で、次第に、あの人のものの言い方や説明の仕方にも、違和感を感じるようになってきた。

 首相になって以来の議論の進め方や人事を断行する際の説明にも不満を持っている。
 有り体にいえば、こうした積み重ねが、安倍首相個人への評価に影響して、全体として、「好きじゃない」という感情につながっているということだ。

 順序を間違えないでほしい。

 支持できない政策や、賛成できない言葉に触れる日々が続くなかで、安倍首相へのかんばしからぬ感情が形成されたということであって、嫌いだからという理由で安倍首相の一挙手一投足を全否定しにかかっているのではない。

 いや、わかってくれれば良いのだ。
 誤解が解けたのであればそれで十分だ。それ以上、当方から謝罪を求めることはしない。

コメント114件コメント/レビュー

勝手に籠池さんの心のなかを忖度してみました。
あくまで推測ですが、籠池さんは以下のように考えているのではないかと感じます。
『私の考える正しい教育を行う小学校を建設することは、正しいことであり、それに比較したら寄付金で鉛筆をなめる程度のことは、確かに悪いことかもしれないが、正しいことを行うための必要悪である。』
筆者は、正しいことを行うために、少しぐらい悪いことをしてもよいという考え方は間違っていると思う。
同じように安倍首相の心のなかを忖度してみました。
『私の考える正しい憲法改正を行うことは正義であり、それに比較したら友達の学園を優遇する程度のことは全然問題ない。』
筆者は、正義のためにすこしぐらいずるいことをしてもよいという考え方は間違っていると思う。(特に権力を持っている側が行う場合に)(2017/07/17 12:59)

「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」のバックナンバー

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「安倍内閣と自己啓発本の相似点」の著者

小田嶋 隆

小田嶋 隆(おだじま・たかし)

コラムニスト

1956年生まれ。東京・赤羽出身。早稲田大学卒業後、食品メーカーに入社。1年ほどで退社後、紆余曲折を経てテクニカルライターとなり、現在はひきこもり系コラムニストとして活躍中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

勝手に籠池さんの心のなかを忖度してみました。
あくまで推測ですが、籠池さんは以下のように考えているのではないかと感じます。
『私の考える正しい教育を行う小学校を建設することは、正しいことであり、それに比較したら寄付金で鉛筆をなめる程度のことは、確かに悪いことかもしれないが、正しいことを行うための必要悪である。』
筆者は、正しいことを行うために、少しぐらい悪いことをしてもよいという考え方は間違っていると思う。
同じように安倍首相の心のなかを忖度してみました。
『私の考える正しい憲法改正を行うことは正義であり、それに比較したら友達の学園を優遇する程度のことは全然問題ない。』
筆者は、正義のためにすこしぐらいずるいことをしてもよいという考え方は間違っていると思う。(特に権力を持っている側が行う場合に)(2017/07/17 12:59)

次から次へと思い付きのキャッチコピーのような政策を発表し、
成果が出てるかどうか怪しくなれば新しいものを出すか「新しい判断」でなし崩しにしてしまう。
PDCA(したり顔で言う連中にはうんざりだけれども)で言ったらPとDしかない。
「獣医学部をじゃんじゃん作ろうぜ」という辺りで菅さんも「もう面倒見てられない」と
思ってもおかしくないと思うのだけれど、仕事への責任感なのか何なんでしょう?
安倍総理を見ているとゼークトの組織論の「無能な働き者」が頭に浮かびます。(2017/07/06 22:50)

壁と作ることに意義があると思えば、
一つの煉瓦としてその壁の一部になれることに喜びを抱くのも自然なことでしょう。

一つの煉瓦になりたくないがために、
壁を作ることの意義を否定するのは本末転倒では?

大丈夫です。
壁を作る側にも使う煉瓦を選別することができます。

いびつな形と判断された煉瓦はハンマーで砕く必要はなく、
壁に使わなければいいのです。
壁の建設の邪魔にならない限りは。(2017/06/28 10:11)

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